けっして掘り起こしてはなりませぬ
- 5.0
- 旅行時期:2019/06(約7年前)
-
-
by ウェンディさん(女性)
香取・佐原 クチコミ:13件
むかし、むかし、下総の国などという地名すらない昔。
この地の奥深くには大きなナマズが潜んでおりました。
大ナマズは普段はおとなしくしていましたが、いちど暴れ出すと、手が付けられなくなるほどの大暴れ。
ナマズが暴れると地面の中の生き物たちも右往左往。
ナマズが作り出した揺れはP波、S波となって地上へと伝わり、地表を大きく揺らし、地上のものを破壊しました。
その頃、地上には神族と呼ばれる現代ではもう絶滅したとも言われる(ヒトが彼等を見る為の能力を失ってしまっただけかもしれませんが)種族が居ました。
神族もこの大ナマズが起こす地震と呼ばれる現象には手を焼いていて、ある日堪忍袋の切れた神族の二人の若者が、このナマズ退治に出かけました。
数々の死闘の末、神族の若者達は大ナマズを仕留め、その頭と尻尾を大きな石で突き刺し、そのまま地中深くに沈めました。
そして、現代、ナマズを仕留めた石は未だに残っています。
頭を貫く石は、香取神宮に。
尾を貫く石は、鹿島神宮に。
地面に顔を出す石の長さは数十メートルあるのではないかと云われています。
その石を掘り返したら、伝説の大ナマズが出てくるかもしれませんが、その結果何が起こるのかは、予想がつきません。
決して、興味本位で掘り起こさぬよう、お気を付け下さい。
- 施設の満足度
-
5.0
クチコミ投稿日:2019/06/17
いいね!:9票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する