鯖大師・隠れた見所の「不動洞」の参拝は絶対のお薦めです
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- 旅行時期:2019/05(約7年前)
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by DoubleO7さん(男性)
阿南・日和佐・海陽・那賀 クチコミ:13件
四国遍路3泊4日旅の三日目は22番平等寺と23番薬王寺を参拝の後、鯖大師に立ち寄りました。番外札所で別格二十霊場の4番札所に当たります。JR鯖瀬駅から徒歩2、3分、馬頭観音を祀る護摩堂(八角堂)を右手に見て「四国霊場番外札所鯖大師本坊」の石柱を先に進むとこぢんまりとした境内の正面に立派な本堂が建っています。本堂の左には小ぶりな大師堂があります。「千二百年程前、弘法大師が四国をお開きに巡られた折、この地が霊地であることを悟り修行された。 ある朝通り掛かった馬子に積み荷の塩鯖を乞われたが、口汚くののしられ断られた。馬子が馬引坂まできた時、 馬が急に苦しみだし、先ほどの坊様がお大師様と気づいた馬子は鯖を持っておわびし、馬の病気をなおしてくれるように頼んだ。お大師様がお加持水を与えると馬はたちまち元気になり、お大師様が八坂八浜の法生島で塩鯖をお加持すると生きかえって泳いでいった。そこで仏の心を起こした馬子は、この地に庵をたて古今来世まで人々の救いの霊場とした。鯖を三年絶ってご祈念すると願いごとがかない病気がなおり幸福になれるといつしか人々に、鯖大師と呼ばれるようになった。」と伝わるお寺の本堂と大師堂を興味深く参拝しました。本堂右手に「四国霊場お砂ふみ道場」「入洞無料」という建物があり靴を脱いで入りました。薫煙たなびくお釈迦様の仏足石で足裏を清めた後、洞内に入り度肝を抜かれました。全長88メートルの大洞窟(不動洞)の左側に四国八十八ヶ所と別格二十霊場のご本尊が並び足元の各霊場のお砂を納めた蓮華台を踏みながら進みます。右側には全国の都・道・府・県別に万体の不動尊像が祀られています。暗い洞内にLEDで照らし出されたお像が浮かびあがる様は神秘的です。洞の突き当りは護摩堂の内陣になっています。全国の信者御祈願大不動明王像がLED照明され荘厳で忘れ難い雰囲気です。本堂に上がると西国三十三観音霊場のお砂踏ができます。本堂と大師堂の間には一願稲荷があります。お願い事を一つお頼みして願いを成就するお稲荷です。健康長寿を祈願しました。その先の高みには多宝塔があります。平成22年(2010年)落慶の新しい塔です。般若心経のお写経を奉納する塔です。美しい塔です。最寄り駅であるJR鯖瀬駅着が13:27で次のJRが15:28だった為、時間を持てますかと思いましたが、隠れた見所が多くゆっくりと1時間以上かけて大変充実した参拝となりました。お寺を出る際、再び護摩堂前を通りましたが四国霊場の洞窟(不動洞)が護摩堂まで貫かれているとは驚きです。不動洞の参拝は絶対のお薦めです。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2019/05/30
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