宗谷岬の神髄は宗谷丘陵にあり

4.5
旅行時期：2019/05（約7年前）

稚内クチコミ：1件

学生の頃に利尻山登山の傍ら立ち寄ってから全く再訪してなかったが、宗谷丘陵と豊富温泉目当てで車走らせに行くことにした。
久しぶりに行くと、相も変わらず客でごった返した観光地の様相を呈して「日本最北端の碑」は観光客の記念撮影三昧で北海道観光の鉄板ネタに興覚めではあった。

そこで今回は灯台のある高台まで足を延ばした。
すると最東端の納沙布岬とは違い哀愁こそあれ国境の緊張感皆無な宗谷海峡を俯瞰でき中々斬新ではあった。

しかしこの岬の神髄は太古の周氷河地形に刻まれた宗谷丘陵にあった。
航空自衛隊のレーダーサイト周辺を車で走らせると、緩やかな稜線でさながら航空レーダー基地のある横津岳に居るようであり、宗谷岬だけで満足して帰るのは至極勿体ないと断言しよう。
目線を変えると、山口の秋吉台のようでも静岡の牧之原台地のように見えなくもない丘陵を抉ったような溝が何とも奇妙な景観だった。

そして油温泉・豊富温泉に行く途中の宗谷丘陵にある牧場道が十勝平野や根釧台地とはまた違った趣があり、宗谷は横道に逸れてこそ絶景が潜んでると確信した。