川に含まれる土砂が黒ずむ事さえ許さない、古いダムなのに白さが目立つダム
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- 旅行時期:2019/02(約7年前)
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by kasakayu6149さん(男性)
天竜峡 クチコミ:5件
平岡ダムは1952年(昭和27年)竣工の重力式コンクリートダムです。
戦前に計画され着工もしましたが戦火の拡大により完成が遅れたとの事、当時の費用対効果と技術力を鑑み、川の流れがU字になる所を利用し落差を稼ぎつつも発電用の導水管の距離を短く出来る場所を建設地に選んだとの事です。
なのでダム直ぐの下流部は川が大きくカーブしており、天竜川沿いを走る県道1号線沿いからは平岡ダムを正面から望む事が出来ます
発電専用ダムなので治水などの概念は無く、満水になったらゲートを開ければ良いと言う発想で、ゲートはクレスト部(天頂部)に集中しています。
ダム天端は狭いながらも一般者用に通路を確保し開放されています。但し下流方面はラジアルゲートの操作部で視界が遮られてダム下は殆ど望む事が出来ません
天竜川上流部支流の「美和ダム」「小渋ダム」「片桐ダム」「松川ダム」等、天竜川流域のダムは、どのダムも堆砂に悩まされています。
天竜川本流にある「平岡ダム」も例外ではなく竣工が古い事も有り
総貯水容量500万トン以上のダムの中で堆砂率は84.8%(平成15年データ)と全国で最も高いそうです
平岡ダムの特徴に堤体の「白さ」があります。
これは特殊なコンクリートを使用している訳ではありません、天竜川水系のダムは土砂が多い事で川の流れで常に削られて黒ずむ暇も無いそうです、天端に多数のゲートを持ち堤体の殆どが放流路となり、土砂を含んだ水で擦られるので黒ずまないのです。
そう考えると、これまた自然の驚異ですね
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- マイカー訪問での評価
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 平日訪問での評価
- 見ごたえ:
- 4.5
- レトロ感満載のダムを正面から望めます
クチコミ投稿日:2019/04/19
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