「お水取り」の場所 若狭井を覆う「閼伽井屋」
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- 旅行時期:2019/03(約7年前)
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by Ake Bingaさん(女性)
奈良市 クチコミ:80件
東大寺二月堂の手前に聳える良弁杉の下にある「閼伽井屋」は、あまり目立たない建物ですが、「修二会」の際は重要な場所になります。
釣り好きの遠敷明神の遅刻(言い伝えですが)から始まった若狭とのご縁で、毎年3月2日に若狭から送られたお水が10日間かけて奈良に到着し、3月12日の深夜(3月13日午前1時過ぎ) この建物の中にある若狭井から汲み上げたお香水を二月堂ご本尊の十一面観音にお供えする儀式こそが「修二会」の代名詞でもある「お水取り」です。
昨年春に若狭を訪れた際、「お水送り」神事の行われる神宮寺に行き、送る方と送られる方の若狭井の違いに驚きがありました。
二月堂の閼伽井屋は立ち入り禁止で、お水取りの際も僅かな関係者のみが入ることを許される神聖な場所ですから、内部の若狭井を見ることは勿論そこから湧き出る水を一般人が汲むなど考えられないことです。
一方、若狭神宮寺の若狭井のある建物は普段は誰でも入ることができ、柄杓が置いてあり、自由にお水を汲んで いただくことができるのです。(お水送りの準備等で2月中旬から3月5日は拝観不可です)
閼伽井屋の建物を眺めながら、神宮寺の若狭井を思い出し、1260年も途切れることなく続いている若狭との繋いがりに「修二会」の奥深さを感じました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2019/04/09
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