命をかけた浄土への渡海の意味は
- 5.0
- 旅行時期:2019/03(約7年前)
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by 河内温泉大学名誉教授さん(男性)
那智勝浦・太地 クチコミ:10件
補陀洛山寺の僧は、寺の前に広がっていた熊野灘に小舟に乗り「死の旅」とも云える南方にあるという補陀落浄土に往生するという信仰のお寺です。(寺名の洛と浄土名の落は表記が違います)
修験者が疑似体験したという「死」に身を投げ出して、衆生を苦しみから解き放とうという身代わりであり、自らも浄土へ行けるという信仰であったのでしょう。同じような形態は、全国特に西日本に多く見られるが、確実に行われたという記録多くが残るのはここだけですと管理者の説明です。山内には復元した渡海船が展示されていますが、長さ三メートル程の小舟の屋形には扉が無く四方には鳥居が建てられています。三十日分程度の糧食は携えていたと云います。曳舟で沖まで曳航され潮に乗った辺りで、弾き綱が切り離された瞬間に死を迎えたようなものです。
補陀落とはサンスクリット語の観音浄土を意味する「ポータラカ」の音訳であります。現在は青岸渡寺の末寺で開山以来千六百年間に二十五人程が浄土をめざしたという。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2019/03/22
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