プロレタリアートな鐵の町・室蘭
- 4.5
- 旅行時期:2019/03(約7年前)
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by 織田グレイシー道さん(男性)
室蘭 クチコミ:3件
アグリカルチャー主体な北海道にあって、コンビナートがひしめくプロレタリアートな町は何と言っても室蘭である。
呉・下関・長崎を彷彿させる重工業と坂の多い港湾都市で、戦時中は鎮守府を置く構想もあった程でいっそ海上自衛隊の基地を誘致してしまった方が町の再建できると思うのは穿ち過ぎかも知れないのだが、かつては軍艦大和の装甲や長門の砲身も製造した伝統と格式高い匠な室蘭の技術力を艦艇の製造や修理に生かさぬ手はないと断言したい。
テンプレ化された軟弱な北海道の観光地に飽きた旅行者は室蘭でガツンと舌と胃袋に一撃する濃厚なカレーラーメンや焼き鳥でも食べながらプロレタリアートの洗礼を受けることをお薦めしたい。
観光道路から見る要塞と見まごうばかりの重厚長大な製鉄・製鋼・造船・石油化学のコンンビナート群は圧巻であり、肥大化した道都・札幌ですら太刀打ち出来ない圧延鋼板や原子炉容器を完璧に製造してのけ、喫水深い船舶が出入りする室蘭こそニッポンの屋台骨になりうる存在であるのではなかろうぞ。
室蘭八景を結ぶ観光道路を走る事で、工業国ニッポンの原点と再生の道を模索する旅もいいのではなかろうか?
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 1.0
- 狭隘で勾配のきつい舗装道路
- 景観:
- 5.0
- オーシャンビューとコンビナートの対照的景観が欲しいまま
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 地元民のための周遊道路
クチコミ投稿日:2019/03/17
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