度量の大きな鉄舟のお寺です
- 4.0
- 旅行時期:2018/12(約7年前)
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by norisaさん(非公開)
清水 クチコミ:10件
この鉄舟寺は、もともと飛鳥時代に久能山東照宮付近に建立されたことが始まりです。
奈良時代大仏開眼で諸国にお寺をたてた行基が久能寺と名付けたことから、大いに栄えましたが、戦国時代に武田信玄が駿河侵攻の足がかりとして久能山に城を造ったことから現在の場所に移転されたといいます。
鉄舟寺は江戸時代後期に衰退していましたが、明治時代に山岡鉄舟=鉄太郎が臨済寺の今川貞山を招いて復興したところから鉄舟寺と名付けられました。
現存最古の一品経とされる国宝の法華経19巻を所蔵(現在は東京国立博物館)していましたし、その他に国指定の重要文化財の錫杖や、県指定の文化財木造観音像が所蔵されているそうです。
さらに非常に珍しいのが、源義経が牛若丸と言われた幼少期から所蔵していとたれる龍笛が所蔵されていますが、この笛は鉄舟寺が久能寺と言われていた時代に源義経により寄進されたものと伝えられています。
境内にはその山岡鉄舟の像とお墓が特別区画に鎮座まします。
山岡鉄舟はたくましく成長し、 身長188センチ、体重105キロという、当時としては規格外の体格だったそうです。
その鉄舟は勝海舟が江戸無血開城を目指す中、海舟の使者として西郷隆盛を訪ねますが、その際に「朝敵徳川慶喜家来、山岡鉄太郎! 大総督府へまかり通る!」と豪語して単身薩摩軍に乗り込んだそうです。
下手をすれば惨殺される危険を承知での面会要請に西郷隆盛も承諾、その後の勝海舟との会談で江戸無血開城が実現し、100万人とも言われた江戸市民の命が守られることになったそうです。
この鉄舟寺、駐車場無料はもちろん拝観料やその他一切無料というありがたいお寺、そのうえに鉄舟の説明やら鐘衝き体験やらをさせて頂き、感謝しかありません!
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2019/01/26
いいね!:33票
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