すべてが規格外の巨大な山城、秋は紅葉の隠れた名所
- 5.0
- 旅行時期:2018/11(約5年前)
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by Flocons-de-neigeさん(男性)
御所・葛城 クチコミ:1件
今となってはこの場所にこれだけの規模の山城が築かれたことの意味はわかりづらい。紀州、和泉、大和の3カ国を領した天下人秀吉の弟にして腹心中の腹心、大納言秀長が拡張整備した当時はちょうど所領全域を支配するのに好適な場所であったろうが、いずれにしても不便すぎる。江戸時代も廃城とはならず、むしろ近畿を制する重要な城として補修の届けも免除されていたという。ただし山上の城は普段の生活にも不便すぎ、領主も城下に居を移したという。
泉州、紀州、大和は大寺院や町衆といった非武士勢力の強い地域で治めがたい地域を治めるには圧倒的な力を見せ付けるしかなく遠方からもよく見える山上に築かれた巨大な城には示威効果もあったのだろう。かつては城下から眺めるとまるで雪山のようであったという。
今は石垣が残るのみであるが、山上とは思えぬその規模に往時の姿もかくやと思わせる。大和路の山に降る雨が巨木を育て、石垣を覆い、戦国の夢は森の中に静かに埋もれつつある。近隣地域の談山神社は紅葉の名所として名高く秋は駐車場待ちに数時間かかるそうだ。高取城も美しく紅葉するが、不便なアクセスのためかほどほどのハイキング、登山者のみで心地よかった。城めぐりというより、ほぼ登山なので足場の悪いところも多く、天気のよい日に訪れるのがお勧めです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 5.0
- 山の上の大阪城、秀吉時代の大阪城にむしろ近いつくりではないかと
クチコミ投稿日:2018/12/14
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