延喜式内社
- 4.0
- 旅行時期:2018/11(約7年前)
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by 毛利慎太朗さん(男性)
鳴子温泉 クチコミ:15件
11月18日(日)10時30分過ぎに訪問。
境内で着目すべき点は以下のとおりである。
◎鳴子温泉小唄の碑
一の鳥居付近にある。
歌詞に「鳴子八湯」とある。
鳴子温泉郷といえば、川渡、鳴子、鬼首、東鳴子、中山平の五湯じゃんと一瞬思うが、調べると湯元、川原湯、元車湯、新車湯、川渡、田中、赤湯、中山平の八湯の総称であったことが分かる。
現在におきかえると、湯元から新車湯までの四湯が鳴子温泉で、田中と赤湯が東鳴子温泉に当たる。
なお、碑の足元から温泉がぽこぽこと湧いており、さすが温泉の街だなあと感慨にふける。
◎啼子(なきこ)の碑
これも一の鳥居付近。
源義経の子、亀若丸がここで産湯に浸かったところ、産声をあげたので「鳴子温泉」と呼ばれるようになったという碑。
寛政11年(1799)建立。
漢文で苔むしており、解読が難しいので、近くに碑文の案内あり。
なお、瀬見温泉にも亀若丸が産湯に浸かったとされる「薬研湯」があり、瀬見温泉では啼かなかったんかいと心のなかでツッコミたくなる。
◎湯神大石(ゆのかみおおいし)
承和4年(837)潟沼が噴火した際、斜面を一気に下る火砕流により転がってきた石。
その時に轟音をあげて熱湯が湧いたことから「鳴声」もしくは「鳴郷」とよばれた。
同じ境内に、鳴子温泉の由来ともいえるモニュメントが2つあること自体が奇跡ともいえよう。
ただ、解説文が大部風化して判読不明になっているので、有志の方再塗装を願いたい。
◎土俵
鳴子は九州の明烏、東京の浅草とともに日本三大草相撲の地。
源頼朝が文治5年(1189)の藤原泰衡征伐の成功を祝して、部下に相撲を取らせたのが起源。
今年も9月2日に、第20回全奥羽招待高校相撲鳴子大会として開催。
なお、土俵はブルーシートに覆われて、見掛けが悪いが、綺麗な土俵を維持していく努力と思おう。
◎御社殿
拝殿は昭和10年竣工の瓦葺で、お寺を思わせる造りである。
松影に隠れて、落ち着いた佇まいをみせるてくれるので「東方project」に出てくる「博麗神社」を思わせる。
(ファンの方、この意見は私の独断と偏見なので、何卒ご了承下さい。)
本殿は昭和19年竣工。
銅板葺か、トタン葺か、宮司さんに伺ったところ「硫黄で錆びるのでアルミ葺」とのこと。
本殿の姿は塀にかこまれて、授与所脇と、土俵やニノ鳥居より少し離れた場所から屋根が見えるだけだが、小さいながら唐破風があり、雅な造りである。
◎授与所
拝殿向かって右。
御朱印やお札、お守りがあり、おみくじ(100円)も引ける。
ちなみにおみくじは大吉、今回も迷わずえいっと引いのが幸いした。
旅行運は「出発は吉日をえらべ」とのこと、今日は天気もよくまさに吉日かな。
肝心の御朱印はシールが千社札のように張ってある、珍しいタイプ。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 鳴子温泉駅から400メートル
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 落ち着いて参拝できる。
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
- 拝殿や本殿もさることながら、注目すべき碑文や土俵もあるからね。
クチコミ投稿日:2018/11/18
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