壇上伽藍

172年ぶりの再建

5.0
旅行時期：2018/07（約6年前）

by OneMeさん（男性）

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平成27年に再建された,伽藍で一番新しい中門で
す。819年（弘仁10年）の初代から数え8代目だ
そうで、鎌倉時代の建築様式の木造2階建て朱塗
りの桜門です。

御柱18本の多くは高野山の山林から搬出されま
した。その内の1本が西塔の裏手から伐採された
樹齢374年のヒノキです。正面右から3本目の柱
がそれです。

屋根は今では貴重な檜皮葺（ひわだぶき）です。
檜皮は油分が多く雪や雨をよくはじくのですが、
反面火に大変弱いため防火対策として周囲にス
プリンクラーが設置してあります。

かつて中門には持国天と多聞天の二天王が安置
されていましたが、今回の再建ではさらに平成
の大仏師松本明慶師による広目天と増長天の二
天王が加わり四天王揃いぶみで東西南北の方角
を守っています。

広目天は胸元に蝉、増長天はトンボを付けてい
ます。広目天はどこまでも声が届くセミによっ
て存在感を示し、全てを見ている事を表現。
増長天のトンボは前にしか飛ばない事から、決
して退却しない強い意思を示しているそうです。