ベッカライ ビオブロート

一流店

• 5.0
• 旅行時期：2020/02（約6年前）

by たいきさん（男性）

西宮・芦屋 クチコミ：177件

やはり皆さん絶賛のクロワッサンを食べてみたくて
　今回は予約を入れていきました。
　ところが今日に限ってまだけっこうショーケースに残っていました。
　クロワッサンとくるみいりのシナモンロールとバゲットを買いました。

　シナモンのほうは相変わらず、シナモン嫌いを治してくれるような
　まろやかな味わいでした。
　素材次第という面と、全体がほんのりとした味わいでまとめているから
　何かを入れすぎる必要がないのでしょうか。

　クロワッサンに関しては、これは別なジャンルのパンだ、
　という認識を持ったほうがいいと思いました。
　香り、味、食感、すべてがフランス式のいわゆるクロワッサンとは
　違う感じです。
　しっとりと甘い三日月形をしたパンです。　

　でも食べやすくておいしいです。平日、３時前に到着したにもかかわらず、
　お店には取り置きのパンはあれど、
　わずかな種類のパンしか残っていませんでした。
　
　残ったパンを見比べ、シナモンロールを購入しました。
　私はシナモンは好きではありませんが、
　妻が好きなので、もうそれでいいと思いました。

　ただ、店内にはなんともいえない小麦の香りが
　漂っていました。

　家に帰って、スープとデリカ、様々なパンを食べたわけですが、
　もっとも感動したのがこのシナモンと
　ヨシカワのくるみパンでした。
　
　シナモンはイメージとはまったく違っていました。
　パンは柔らかで、シナモンの香りと風味は比較的抑え気味で、
　小麦の香りが感じられるのです。
　シナモンはバターと一緒に練りこんであるのでしょうか？
　昼に食べたグリーンのティラミスのように
　ジュクッとシナモンのエキスが染み出してくるかのような
　錯覚を覚えました。

　単なる思い込みかもしれませんが、衝撃を受けて、
　思わず詳しく調べたくなりました。
　
　オーナーはドイツで修行され、
　バイオダイナミクス農法というものに惹かれ、
　そこでパンを作っていたそうです。
　バイオダイナミクスというのはドイツの誇る
　シュタイナー教育でおなじみのシュタイナーゆかりの
　農法です。

　日本の有機栽培の基準はドイツからすると遠く及ばないようで、
　このお店ではアメリカの基準をクリアした小麦だけを使用し、
　（アメリカのほうが日本よりも基準が高いのです）
　全粒粉の風味が劣化しないよう、
　お店で製粉し、挽き立ての粉しか使用しないとのこだわりぶりです。
　
　国産小麦がパンに向かないことだけではなく、
　バターにも苦労されたようで、今は納得できるバターを
　北海道から手に入れられているようです。

　また、パンの種類の少なさも、
　「自分がおいしいと思うものしかお客さんに出せない」
　との配慮からだとか。
　
　ここまでこだわり、しかもお客さんのことも考えていて、
　おいしくないはずはありません。
　間違いなく伝わってきました。

　必ず近いうちに再訪し、ほかのものも食べてみたいと思います。
　それまでは少し評価を抑えておきますが、
　期待は膨らむばかりです。

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クチコミ投稿日:2018/07/11

• 施設の満足度: 5.0
• 利用した際の同行者: カップル・夫婦
• 一人当たり予算: 1,000円未満
• 利用形態: その他
• アクセス: 3.0
• コストパフォーマンス: 4.0
• サービス: 4.0
• 雰囲気: 4.0
• 料理・味: 5.0