隣を流れる「強酸性」の川「湯川」に石灰を投入して中和しています

4.5
旅行時期：2018/02（約8年前）

by kasakayu6149さん（男性）

草津温泉クチコミ：10件

草津の温泉街の少し外れた所、日帰り温泉施設「大滝の湯」の側にあります。
中和事業周知の一環として「環境体験アミューズメント」の方が有名かもしれませんが、是非中和施設にも着目してみてください。

隣接する湯川は強酸性の川で中和事業を行わないと、酸性度が強すぎて魚などが生息できないだけでなく、コンクリート等の建造物も破壊されてしまうそうで、案内によると五寸釘やコンクリート片も10日ほどでボロボロになってしまいます。

この強酸性が草津の湯を名湯と言わしめた理由であり、湯川や更に下流の吾妻川を死の川と理由でもあります

それを中和するために中和工場は稼働しています。建物裏手で湯川に石灰を投入しています。その投入量は平均して1日55トン（年間約2万トン）にもなるそうです。

石灰で中和する事により中和生成物が発生するので、それを沈殿させるために下流には品木ダムも造られました。

草津は大好きな場所ですが、強酸性の温泉や川のために、こんなにも様々な努力がされている事は、全く知りませんでした。アミューズメント施設だけでなく品木ダムも併せて訪問すると非常に勉強になりお勧めです