いつまでも永く続いて欲しいお寺です
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- 旅行時期:2016/12(約9年前)
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by DoubleO7さん(男性)
嵐山・嵯峨野・太秦・桂 クチコミ:38件
渡月橋を渡った対岸の戸隠で遅い昼食後、思い切って大悲閣千光寺に行ってみることにしました。嵐山の中腹にあるお寺です。渡月橋から右手に保津川をみながら進みます。対岸の喧騒とはうってかわって行き交う人は殆どいませんが大悲閣千光寺Great Viewの手書き看板が所々に立っています。保津川の景色や水の色が路を進むたびに変わり途中息を呑むような美しいシャッタースポットがありました。歩くこと20分弱、左手に大悲閣へ上る石段が見えました。一体、この先にどんなお寺があるのか息を切らせて石段を登りました。結構長くきつい上りでしたがようやくお寺に到着、拝観料400円を納め中に入ります。小さく簡素な境内です。お寺の方のお薦めに従って観音堂にあがり奥の廊下から外を眺めるとまさに絶景、眼下に保津川、対岸の山々の緑、紅葉、黄葉、そしてかなたには京都市街や比叡山も見えます。途中、トロッコ列車が保津川沿いを走る瞬間もありました。双眼鏡も貸してくれます。来て良かった、いつまでも見ていたい風景です。参拝客は私の他に二人だけ。観音堂の後、簡素な本堂の御本尊の千手観音に参拝します。その脇に江戸時代の豪商で保津川、富士川等の河川開発を行いその工事で亡くなった人々を弔う為に寺をこの地に建立した角倉了以の像がありました。御朱印は入山時に書置きを頂いたのですが途中住職が帰ってこられ御親切にも改めて御朱印帳に書いて下さいました。小さな境内にある住居は簡素な建物で失礼ながらお寺の管理と生活の厳しさを想像してしまいますがいつまでも続いて欲しいお寺だと強く感じました。下山時に、鐘楼で鐘を突くと保津川峡に余韻が長く響きました。今回の旅で最も印象に残ったお寺の一つです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/01/24
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