参拝して本当によかった
- 5.0
- 旅行時期:2017/11(約8年前)
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by DoubleO7さん(男性)
宇佐・豊後高田 クチコミ:13件
門前の駐車場から短い石段を上り二体の仁王石像が睨みをきかす仁王門から境内に入ります。更に石段を進むと正面に大堂(阿弥陀堂)見えてきます。宇治平等院の鳳凰堂、平泉中尊寺の金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂の一つで国宝です。鳳凰堂や金色堂のようなきらびやかさは全くありませんがお堂全体に気品を感じます。正面三間、側面四間の宝形造のお堂で簡素ですがどの角度から眺めてもきれいです。お堂前に榧の巨木がおおい茂っています。堂内で御住職のお話を伺います。堂の建立は平安後期、榧(かや)の木で造られ何度か大修理されていますが今も当時の木材が使われているそうです。一本の榧の巨木から堂を造り御本尊の阿弥陀如来坐像を刻したと伝えられています。阿弥陀様は全てを受け入れてくれるような端正な表情・お姿でした。堂の壁面や柱には極楽浄土や仏・菩薩が描かれているようですが風化で退色しはっきりとは見えません。御住職がペンライトで照らし丁寧に絵の意味等を説明してくれました。戦前までお堂は村の集会場や子供達の遊び場として使われていて今は畳敷きなので隠れているが床には子供達がコマ回しでつけた跡も残っているそうです。五木寛之の「百寺巡礼」には子供達は親からマンマサ(阿弥陀様)が居るところには上がるなと注意されて遊んでいたとあります。住民達に敬われ親しまれ住民達と共に生きてきたお寺であることがよく分るエピソードです。普段は非公開の阿弥陀様の背後も特別に拝観出来ました。背後の壁面裏には退色著しいですが千手観音が描かれておりここもペンライトを使い御住職が丁寧に説明してくれました。大堂とは別に仁王門を入ってすぐ右手に本堂があり阿弥陀三尊(勢至菩薩・阿弥陀如来・観世音菩薩)が祀られています。頂いた御朱印には三尊のお印が墨書されていました。参拝して本当によかったと心から思えるお寺です。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/01/12
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