夜間の五重塔はライトアップにより輝いています!
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- 旅行時期:2017/06(約9年前)
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by hiroさん(男性)
浅草 クチコミ:35件
628年(推古天皇36年)に創建の東京都内最古の寺院である「浅草寺」(山号:金龍山)境内の「塔」建立は、942年(天慶5年)に建立した「三重塔」が始まりとされ、焼失を繰り返した後、1648年(慶安元年)に3代将軍「徳川家光」が『五重塔』とし再建しています。
1911年(明治44年)には、国宝に指定され、1923年(大正12年)の「関東大震災」でも倒壊することはありませんでしたが、1945年(昭和20年)の「東京大空襲」により焼失しています。
「東京大空襲」により焼失した『五重塔』は、現在の「浅草寺本堂」の東側となる「宝蔵門」脇の「観音前警備派出所」前に位置し、「旧五重塔跡」と刻まれた石碑が設置されています。
現存している『五重塔』は、1973年(昭和48年)に「浅草寺本堂」の西側となる「宝蔵門」脇に位置し、地上からの高さ53.32メートル(塔自体の高48.32メートル)の地下1階、地上2階、塔層5層、鉄筋コンクリート造・アルミ合金瓦葺きとして再建されています。
基壇内部には永代供養のための位牌を納めた霊牌殿などがあり、塔の最上層にはスリランカ・アヌラーダプラのイスルムニヤ寺院から招来した仏舎利(ぶっしゃり)が安置されています。
仏舎利とは、お釈迦さまの遺骨とされる傷つくことも砕けることもない白い玉のことだそうです。
2011年(平成23年)に発生した「東日本大震災」により、『五重塔』の最上部の宝珠が落下し、相輪の骨組である芯柱が曲がったことに加え、錺金物の老朽化などにより、2016年(平成28年)から、『五重塔』全体を仮設足場で囲い相輪・芯柱交換(耐震補強)工事、錺金物錆止措置工事、既存アルミ合金瓦からチタン瓦への葺き替え工事、外壁塗装および建具塗装の塗り替え工事などの大規模な改修工事が行われていました。
今回訪れた際は、高さ15メートルの相輪付け替え工事も終わっており、『五重塔』周囲の仮囲いの中に重機もありましたが、塔廻りの仮設足場は解体されていました。
「浅草寺」では、『五重塔』の屋根瓦葺き替えなどの大規模な改修工事に先立ち2007年(平成19年)に「宝蔵門」の屋根瓦をチタン瓦への葺き替え工事、2010年(平成22年)に「浅草寺本堂」の屋根瓦もチタン瓦への葺き替え工事が行われていますが、伝統的な本瓦葺きと比較しても落ち着いた重厚感が伝わる寺社建築に全く違和感を覚えることはありません。
また「浅草寺」では、2015年(平成27年)から「江戸開府四百年」記念事業として夜間ライトアップが実施されており、今回は初めて昼間の人で賑わっている『五重塔』と夜間のひっそりとしている『五重塔』の両方を見ることができました。
特に夜間の『五重塔』は、改修工事で奇麗になった建物がライトアップにより一層かがやいて見えました。
昼間と夜間の「浅草寺」境内は、全く雰囲気が異なり楽しかったです!
機会があれば、昼間と夜間の両方をまた見て廻りたいと思いますし、お薦めします!
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 昼間の人込みはスゴイですが、夜間はまばらです!
- バリアフリー:
- 4.5
- 見ごたえ:
- 4.5
- 夜間のライトアップが奇麗です!
クチコミ投稿日:2017/11/25
いいね!:6票
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