葛飾北斎展を見る。大英博物館の所蔵品が約半分で、残りは世界中から大集合!
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- 旅行時期:2017/11(約8年前)
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by tadさん(男性)
ミナミ(難波・天王寺) クチコミ:16件
アメリカのライフ誌が特集した記事Life(1999):Life Millennium: The 100 Most Important People of the Past, 1000 Yearで、この一千年間で、世界的に影響力のある100人を選択した記事が評判になったが、それを見ると、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、葛飾北斎、それにピカソ、Fang Kuaiの6人が選ばれている。日本人で、この世界の100人に選ばれたのは、唯一、葛飾北斎だけなのだ!
大英博物館で5月から夏にかけて、世界の注目を集める葛飾北斎展が開催されたが、今回は、かなりの部分が日本に来たものと思われる。北斎の傑作品は、世界が求めている天才的な作品として、海外では、誰でも知っているが、日本では、必ずしも、それほどの評価は以前はなかった。最近、やっと、日本でも注目が進んでいるし、NHKなども、遅ればせながら、特集番組を組んでいる。
今回は、流石にこういった世界の報道などが影響したのだろうが、やっと、日本でも騒がしくなってきた。夏頃、萩美術館で二回にわたり、北斎の富嶽三十六景のうち、23点を見ることができたのだが、会場には私以外はほんの数名しか来ていなかった!東京にある浮世絵関連の美術館などは、複製の展示が目立ち、行く気になれない。大英博物館は大量のコレクションを所有しており、まことに羨ましいかぎりなのだ。
今回の展示内容は約半分を占める大英博物館の所蔵品だけでなく、世界各地からも借り出しており、国内からのものも多少はあり、まことに圧巻というしかない!北斎最晩年の作品もかなり集まっており、長野県の小布施町にある祭り屋台の絵も2枚、ちゃんと見れた!
富嶽三十六景の人気作も最高の状態にある大英博物館のものが初めて鑑賞できた。大英博物館は私は何度も過去に訪問しているが、このシリーズだけは主要作品が展示されているのを見たことがないのだ。その意味では、普段は国内の人がやたら集まる特別展の類を嫌う私だが、今回だけは、長い列を覚悟のうえで、行った。その価値はあった!世界の美術史で、6人の一人に数える説もあるレベルだと納得の展示内容だった。作品の題材のバラエティとあらゆる技法を容易に駆使している作品には驚愕せざるをえない!なお、シーボルトが持ち帰りライデン博物館にある作品なども初めて今回見られらたのは貴重な体験であった。西洋の遠近法なども簡単にマスターしていたことがわかる。日本が世界に誇る天才絵師だ!
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 人混みの少なさ:
- 1.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2017/11/09
いいね!:5票
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