絶景！（視界良好時）

4.5
旅行時期：2017/03（約9年前）

豊富・サロベツクチコミ：20件

視界が良ければ絶景です。
他の時期もよいですが、個人的には3月下旬あたりの良く晴れた日の、朝から午前中、または日の入りの頃がおすすめです。

3月中下旬は、白銀の世界が楽しめるにも関わらず、雪が締まって固くなり、比較的容易にその上を歩けるからです。
笹藪で普段は行けない場所も自由自在です。

そして、その頃になると北海道では、凜とした冷たい空気ではあるものの、それまでの肌を刺すような寒さは影をひそめ、鉛色の空から次第にすっきりと晴れた青空の日が出てくるようになります。
緑は無いですが、森を歩くと、鳥たちのさえずりもどこか軽やかに聞こえます。
宮の台ではキツツキが梢をたたく音も聞こえました。

展望台へは、ＪＲ宗谷本線の徳満駅または国道40号線から、緩い坂道（舗装道路）を1ｋｍほど登ります。
車が1台通れるほどの道ですが、冬でも除雪されているようで、展望台のところに広い駐車場がありました。
ただ、展望台には展望塔があるのですが、駐車場から展望塔までは除雪されていないので、それこそ、雪が固まる頃でないと行きづらいです。

また、展望塔は、冬期は最上階の展望室が施錠されていて、中には入れませんでした。
風があると寒いかもしれませんが、景色はその横の踊り場からでも遜色なく堪能できます。

展望塔の階段は45段あって、エレベーターはありません。
展望台を登った方が、パノラマが広がり、より雄大さを感じられますが、下からでもサロベツ原野を含めた雄大な景色が望めます。

遙かに見える利尻山。
朝、もしくは午前中が、光が正面から当たってきれいに見えます。
3月は青空を背景に白銀に輝く山の姿です。
夕景も、よく晴れていれば見事で、茜色の空に日の光を反射する雪原、そして山のシルエットが美しいと思います。

ここから15ｋｍほど南の下沼に名山台展望台がありますが、そちらよりもはるかに素晴らしい眺めです。

アクセスは、車ならいざ知らず、公共交通機関ではＪＲ宗谷本線しかありません。
路線バスは、豊富の街からここまで来る路線はありません。
徳満駅に停車する列車は上下合わせて1日に7本なので、日の入りの時間など、計画をたてて訪れる必要があります。
ちなみに、豊富まで出ると交通の便が少しマシになりますが、豊富の街までは5ｋｍほど離れています。