戦争を通じて亡くなったすべての戦没者を祀って慰霊しています。
- 5.0
- 旅行時期:2017/04(約9年前)
-
-
by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
広島市 クチコミ:49件
〝正しい戦争だと信じたから 命令の通り銃をとり 命令の通り銃後を守った。
いまは 世界の隅ずみに 平凡な家庭と平和がありますように。〟という願いのもと、〝祈りの像(平和祈念慰霊国民大会記念祈りの像)〟は昭和35(1960)年8月15日に〝平和祈念慰霊国民大祭実行委員会〟の手によって建立されました。
慰霊対象は被爆者・軍人・軍属・官公吏・警察官・警防団員・動員教師・動員学徒・派遣看護婦・助産婦・抑留同胞死没者・戦犯処刑者・殉死者・自決者・在外同胞非業死没者・その他一般犠牲者となっており、広島の地にあって原爆被爆者の犠牲者に限定せず、すべての戦没者を慰霊していることは、他の広島平和記念公園に建立されている慰霊碑とは異なっています。
彫刻家の横江嘉純(よこえよしずみ)氏の作品である〝子どもを抱いた若い夫婦の像〟と、その隣には広島出身の詩人である大木敦夫(おおきあつお)氏の長詩が刻まれている〝詩碑〟のふたつから構成されています。元々その対象とした〝戦没者〟の範疇が伝わっていないのか、そこまで気にしていなかったのかはわかりませんが、近年になって〝戦犯処刑者〟〝殉死者〟〝自決者〟という表現に戦争を起こした〝軍人〟までも慰霊するのか?といった意見が多く見受けられるようになっています。その〝対象者〟が刻まれた〝碑〟は、既にすり減って判読不可能となっているようです。確かに8月15日という終戦記念日の建立からは〝YASUKINI〟に纏わる話があるようにも思うものの、別にそれは被爆犠牲者を蔑ろにしたものでもなく、終戦記念日に黙祷を捧げる〝意図〟から建立された〝慰霊像〟という解釈はできないものでしょうか。
確かに慰霊碑の建立意図が思想によって七転八倒し、その結果破壊行為に至っている〝悲しい現実〟があるのは事実です。あくまで広島平和記念公園に建立されている〝慰霊碑〟とはいえど、建立者の意図はそれぞれあるということ。それに対して例外を作らないことが、すべての戦没者慰霊に繋がること、すなわち『過ちを繰り返さない』という〝自らの部分の反省〟に繋がるように、改めてこの〝祈りの像〟を見て思います。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 広島平和記念資料館から徒歩5分。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 日が暮れていたので誰もいませんでした。
- バリアフリー:
- 3.0
- 足元は地道です。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 碑を見るだけでは〝傷痍軍人〟の碑かと思いました。
クチコミ投稿日:2017/05/29
いいね!:7票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する