「萩・明倫学舎」と名付けて新規開業するが、パネル展示ばかり!
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- 旅行時期:2017/05(約9年前)
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by tadさん(男性)
萩 クチコミ:23件
「明治日本の産業革命遺産」というタイトルで世界遺産に認定された場所の一つが萩だ。初期の世界文化遺産指定地のようなインパクトはないが、ここにも予算がついたのだろう。元明倫小学校の校舎を利用して、パネル展示が大々的に展開されている。手前の本館は無料ということで、素晴らしい萩美術館を見た後で、入場してみた。昔の小学校の木造校舎がちゃんと維持されているが、展示物は、なんだか、写真やパネルやビデオなどばかりで、本物はほとんどなにもない。江戸東京博物館や長崎の奉行所後の展示館などと同類の、単なる説明版の羅列場所だ。。。ここはそれらよりもつまらない。。
で、隣の2号館は有料だが、シニア割引はない。300円だから入場してみる。ここは、下関の小川さんという方が寄贈したコレクションの展示場となっている。写真は禁止となっているので、すぐ忘れるだろう。展示品の資料ももらえなかったと思う。萩の産業革命遺産と関係があるのかどうかよくわからないものが展示してある。地理測定関係の器具、黎明期の科学的医学的器具、維新戦争がらみのものもある銃や砲などのコレクション。兜の類等など。。。で、それ以外は、この2号館も写真やパネルの展示だらけだ。。。長州ファイブの説明のなにも本物資料などはなかった。パソコンで見れば、すぐにわかるレベルの内容ばかりのように見える。。。
こういう内容なら、幕末維新に関心のある観光客は、ここは優先的な訪問場所ではないだろう。萩には本物の品や場所や建築物がいくらでもあるのだから、なにも、こんな初心者向けの説明版を見に来るのは時間の無駄だろうと思う。地元の子供や若者達が勉強しにくるなら、利用価値はあるだろう。
私なら、そういう若者案内も、松下村塾や城下町や萩博物館のほうを優先したい!松下村塾の宝物館所蔵品には本物の書などが大量に展示されているし、萩博物館の方には、さらに大量の本物資料が所蔵されている。。本物を見るほうがインパクトが強いに決まっている。
どうして、日本はこんな初心者向けの説明展示が好きなのだろう!?本物はほとんど出さない展示を見て、なにが面白いのか理解できない。。。英国の無料博物館などに慣らされている私には、こういうテレビやパソコンで見れるような説明を繰り返す場所をわざわざ金をかけて建てる理由が理解不可能なのだ。長州ファイブの人たちが生きていたら、「嘆かわしい」と言っただろう。ロンドンにいれば、こういったものは、すべて本物展示なのだ。
しかも本物遺産の多い、この萩の町にどうしてこんなものが必要なのだろう!?私が他県や外国から来た人を萩案内するなら、こんなところは絶対に連れてくる必要のないことが今回わかった。評価は星一つでいいところだが、山口県人なので、甘くした!
- 施設の満足度
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2.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 見ごたえ:
- 2.0
クチコミ投稿日:2017/05/23
いいね!:9票
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