国譲りと神迎えが行われ(た)る場所です。
- 5.0
- 旅行時期:2017/03(約9年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
出雲市 クチコミ:45件
稲佐の浜、現在の国道431号線〝阿国の道〟が海に突き当たる周辺の浜の総称です。
神話の世界に於いて素盞嗚尊から葦原中国(あしはらのなかつくに:現在の日本の国土)を譲り受けた大国主命に対し、天照大神が建御雷之男神を遣わし、この地を治めるに最適は〝天津神〟だとして、国津神である大国主命に譲渡を命令した伝承が〝国譲り〟であり、すったもんだもあったものの、最終的には大国主命もそれを承諾し、その代わりとして私の住む所として、天の御子が住むのと同じくらい大きな宮殿を建てて欲しいと言う〝引き換え条件〟によって建立されたものが今の出雲大社の祖とされています。
その後神々が年に一回旧暦10月10日に出雲大社に集まられて会議をするためにここ稲佐の浜に到着され、出雲大社に向かわれる神事を今に伝える〝神迎祭〟の会場にもなっています。
また浜にポツンとある〝 弁天島〟、神仏習合の頃には弁財天が祀られていたそうですが、明治のころから豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られており、現在に至っています。以前はこの弁天島、島の前まで波が打ち付けていたようですが、近年そこに砂が溜まって歩いていけるようになっています。
日本の渚100選にも選ばれている稲佐の浜ですが、さすがにこの時期に海水浴客はいませんでした。しかし観光地としてのネームバリューは高く、滞在時間はともかく訪れる観光客は多いようです。
最寄バス停の名称が4月1日から〝稲佐浜〟から〝稲佐の浜〟へと変わりました。駐車場もあり交通手段問わず訪れることができる場所ではあるものの、オススメはやはり出雲大社から〝歩き〟かと思います。バスに乗ってしまうと5分ほどですが、歩いても20~30分位です。私はバスの待ち時間を利用したので、阿国の道を歩くことができました。
稲佐の浜の神話の世界に浸ることは楽しいことですが、やはり高さがないため、位置関係がわかり辛いところはあるので、奉納山展望台を利用してそのつながりを目で確認して稲佐の浜に行けば更に面白くなります。
厳か感はありませんが、国譲りの時に僅か3kmの稲佐の浜で何が行われたかを想像することは本当にいとをかしでした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 出雲大社連絡所バス停からバス5分。
- アクティビティ:
- 4.0
- 夏は泳げます♪
- 景観:
- 5.0
- 寒い時期の方が空気が澄んでいてキレイです。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 少なくはありませんがむちゃくちゃ多いわけでもありません。
- 水の透明度:
- 5.0
- 水は澄んでいます。
クチコミ投稿日:2017/04/06
いいね!:11票
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