旧大社線の終着駅でした。
- 5.0
- 旅行時期:2017/01(約7年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
出雲市 クチコミ:45件
出雲大社〝二の鳥居〟から徒歩15分の距離にある旧大社駅。明治45(1912)年国鉄大社線の開通に伴い開業しました。現存の建物は大正(1924)年にできた二代目の駅舎です。出雲大社への参拝の拠点駅として一斉を風靡した大社駅には、京都・大阪・東京・名古屋といった大都市からの定期優等列車や団体専用列車等が発着し、その車両編成に合わせた〝長いホーム〟が今なお残っています。
しかしモーターリゼーションの波が訪れる中大社駅の利用客減る一方で、国鉄時代末期に第3次廃止対象路線に指定されることとなり、昭和62(1987)4月1日にJR西日本管轄となった後、平成2(1990)年4月1日に廃止されました。
その後旧大社町合併50周年記念として、出雲大社神苑に展示されていたD51型774が留置されたことに始まり、平成16(2004)年には国の重要文化財の指定を受け、平成21(2009)年には、近くにありながら全く対照的な造りである〝電鉄大社前駅〟駅舎とともに近代化産業遺産登録されて現在に至っています。
今から数十年前、私はこの駅前に立ったことがありました。子供心に思った〝立派な駅舎〟ことは今でも健在です。ただその当時は、駅前広場にタクシーやバスがひっきりなしに出入りしており、この賑わいが近々廃止になる路線だとは思いもよりませんでした。
近年ガイドブックにも掲載されるようになり、訪れる方が増えているとは聞いていたものの、今日のように天気があまり良くないとバス便をうまく使わないと〝ひたすら歩かねばならない〟ことになります。約90年前にできた駅舎は、建物こそはきれいなまま残っており、威厳すら感じるものではありました。しかしホームに飾られているD51は〝サビ〟が酷くなっており、見るに耐えないところもあります。
旧駅舎事務所を利用した観光協会の事務所が常駐しているようなので、そういった細かいものまでのフォローもして頂きたいように思います。出雲大社を順番に回るには、バスで〝旧JR大社駅前〟で下車し、大社駅舎を見学した後〝宇迦橋〟から〝一の鳥居〟を潜り、神門通りを歩いて〝二の鳥居〟に至るルートを勧めるにはなおさらではないか•••そう思いました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 電鉄大社前駅から徒歩5分程。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 時間や時期によります。
- バリアフリー:
- 5.0
- 気にはならない程度です。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 90年の歴史を持つ駅舎には圧倒されました。
クチコミ投稿日:2017/01/23
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