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千家国造館

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大きなしめ縄が飾られている出雲大社宮司のお住まいです。

  • 5.0
  • 旅行時期:2017/01(約9年前)
たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)

出雲市 クチコミ:45件

出雲大社神楽殿の西にある大きなしめ縄が飾られている門の中にある〝千家国造館〟。出雲大社宮司・出雲国造を務める千家国造(せんけこくそう)のお住まいです。

千家は天照大御神の第二子天穂日命(あめのほひのみこと)を祖とする氏族で、現在第八十四代千家尊裕国造で、その長男である千家国麿(せんげ くにまろ)氏が平成26(2014)年10月5日に高円宮典子女王と結婚されたことは有名な話です。

出雲国造(いずもこくそう)とは、現在の島根県東部にあたる出雲国を支配した世襲制の地方官のことで、この地区の祭祀を司っていました。そしてその氏族の長が代々出雲国造の称号と出雲大社の祭祀を受け継いだそうです。

南北朝時代に跡継ぎ問題が起こり、時の守護代吉田厳覚の働きかけで年間の神事や所領、役職等を分担することを双方に承諾させ、康永3・興国4(1344)年6月5日以降幕末まで千家氏と北島氏というふたつの国造が並立し、出雲大社の祭祀職務を分担していました。

明治に入り出雲大社は内務省神社局の傘下に入り、官幣大社と位置付けられることになり、ふたつの国造家は千家氏は出雲大社教、北島氏は出雲教という宗教法人を主催して分かれることとなり、出雲大社の宮司は千家氏が担うことになります。そして戦後GHQの神道司令により国家管理下を離れ、神社本庁包括に属する別表神社となった際、宗教法人出雲大社教宗祠として宮司は千家氏が行い、現在に至っています。またその他出雲大社の職員が出雲大社教の職員も兼ねているそうです。

南北朝時代の天皇家が分裂した時代に出雲国造も分担したことは興味深いことではありますが、やはりここまで規模が大きくなると〝権利争い〟があって当然なのかも知れません。しかし私にとってもっと興味深いことは、初代出雲国造天穂日命、十三代野見宿禰・・・。このお二方はあの菅原道真公のご先祖様とされており、日本全国の天神様・天満宮のご祭神とされている三神が偶然か出雲国造で繋がっているということでした。

これがすなわち菅原道真公ご生誕の地=出雲国とするには強引かも知れませんが、偶然の一致で〝縁結び祈願〟が〝合格祈願〟に繋がっていることは、私を出雲へと向かわせた〝なにか〟に導かれたのではないか?そんな不思議な気持ちになりました。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
出雲大社神楽殿から歩いてすぐです。
人混みの少なさ:
3.0
時間によります。
バリアフリー:
3.0
段差はあります。
見ごたえ:
5.0
巨大なしめ縄に惹かれました。

クチコミ投稿日:2017/01/19

いいね!:5

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