耐え難きを耐え、忍び難きを忍び
- 4.0
- 旅行時期:2016/01(約8年前)
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by たびたびさん(男性)
熊野本宮・湯の峰温泉 クチコミ:35件
東光寺の前に立つのは玄峰塔。
これは、山本玄峰という湯の峰生まれの禅僧の記念碑。終戦の日の玉音放送「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」という言葉は誰でも知っていると思いますが、その文言を進言したのはこの人。太平洋戦争終結に尽力した人物です。
日本は原爆を落とされ、ソ連が参戦して降伏に至るのですが、実は降伏に至る決断はそう単純ではない。沖縄の次は本土決戦であると本気で覚悟していたのが陸軍はじめ大半の人々。それを覆せば、クーデターも起こりかねない(というか、実際には未遂事件が起きたのですが)。戦争の終結は天皇の力を借りるしかなかったという、かなりきわどい状況だったんですね。
なぜ、日本は泥沼の戦争に突き進んだのか。今考えると不思議な気持ちもするんですが、?負けると分かっていたら戦争はしないのか→NO、?もしかしたら勝てるチャンスがあるのではないかとか、始めに大きな戦果をあげればすぐに戦争は終わらせられるとか、根拠のない考えが広がる、?それをマスコミや大衆が強く支持する。の流れはあっという間のことだったんですね。
平和は力ではなくて、最後の最後は相互理解を深めることでしか守れない。こうした当たり前のことを忘れてはならないように思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2016/07/19
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