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富盛の石彫大獅子

名所・史跡

富盛の石彫大獅子 施設情報・クチコミに戻る

沖縄で最も古い石獅子だとされています。

  • 5.0
  • 旅行時期:2016/06(約10年前)
たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)

知念・玉城・八重瀬 クチコミ:60件

富盛の石彫大獅子、八重瀬公園北西に鎮座しています。昭和49(1974)年12月に沖縄県指定有形文化財に指定された高さ141.2cm、全長175.8cmの結構大きなものです。

琉球第二尚王朝11代?尚貞王?21年(1689年)に火災の多かった富盛村に於いて、?火除け(火返し)?のために尚貞王の命により建立され、フィーザン(火山)といわれる八重瀬嶽に向かって蹲踞しています。火除けのお守りとして長年集落を守り続けてきた石獅子は、今日でも旧暦10月1日(竃のお願)<防災儀礼>の行事にこの獅子を拝んでおり、戦前までは旧暦9月9日(タントゥイ棒)のときに、村の青年達はこの勢理城(ジリグスク)に集まり棒踊りを演じ奉納していました。

沖縄各地にある村落祭祀の目的で作られた獅子の中でも最大最古のものとして民俗資料として貴重なものとされていますが、この石獅子の胴体にはいくつもの?凹み?が残っていることに気付きます。

70余年前の沖縄戦末期にこの富盛の集落は、日米軍の激しい戦闘が行われた戦場と化しました。少しでも標高が高い場所を占領すれば視界が開けると考えられたこともあり、この石獅子を?弾除け?に利用していた米兵の姿が記録に残されています。

今では駐車場が作られ、一部木が生い茂っていて見通しのきかないところが場所がありますが、ほとんどは視界が広がっています。戦時中の写真では石獅子がポツンと置かれているだけのため、それを弾除けにするしかなかったようにも思えます。弾痕の残っているものは沖縄県の各地に残ってはいますが、観光地とされる場所ではあまりないようにも思えます。勢理城跡という謂れすらわからない丘の上に立つ石獅子と、その敷地内から見られる景色は相反するような意味合いも感じられますが、やはりここも戦場となった史実を忘れないようにすることにより、沖縄全土が戦場になったことを肌で感じることになるのではと改めて思います。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
八重瀬公園から車で5分程度。
人混みの少なさ:
5.0
誰もおられませんでした。
バリアフリー:
3.0
階段があります。
見ごたえ:
5.0
石獅子についている凹みに、沖縄戦の熾烈さを感じます。

クチコミ投稿日:2016/07/18

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