日々崩壊していく世界遺産
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- 旅行時期:2015/11(約10年前)
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by Mr.Tさん(男性)
長崎市 クチコミ:25件
軍艦島に上陸できるツアー会社は数社あり、今回お世話になったのは軍艦島コンシェルジュ。
出港から30分ほどで軍艦島が見えてくる。まずは軍艦島を周遊する。
見えてくるのは当時の増えすぎる人口に対応すべく増築に増築を重ねたアパート群。
割れた窓や潰れた天井、地面に散らばったままの瓦礫など、かつてここで多くの人が生活していた面影はもはや感じられないほど崩壊している。
さて、上陸後は立ち入りできる見学場所と上陸時間が定められており、3か所の見学広場を他社と入れ替わりで見学していく。
第1見学広場からは高台に建つ役人の住む住居と、遠くには軍艦島にすむ子供が通った小中学校と体育館だった施設が見られる。
第2見学広場では、炭鉱場の地下へと降りるエレベータの入り口があり、これに続く階段をガイドさんは「命の階段」と表現。
炭鉱へ命がけで降りて行き、事故なく無事に戻ってこの階段を踏むことからそのように呼んでいるのだそうである。
第3見学広場で見えるアパートの30号棟は、現在の技術をもってもこれ以上の崩壊を食い止めることはできないそうである。
建物の崩壊が日々進み、安全性と文化財保護の観点からいずれは上陸できなるかもしれない。
非常に人気の場所で予約も困難だが、一度上陸する価値は高い。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2016/05/22
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