意外な場所にありました。~轟の壕~
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- 旅行時期:2016/04(約10年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
糸満・ひめゆり クチコミ:207件
自転車で15分の距離にあるはずの宿から車で1時間以上かけて到着した轟の壕は、なんと国道331号線から少し入った場所にありました。
沖縄戦末期に最後の官選沖縄知事である島田叡氏と沖縄県警本部長荒井退造氏が最後の地方行政の本部として使われたものであり、県庁としての業務を終わらせ、職員に解散を指示してふたりは摩文仁の丘にある壕へと移ります。
その後は軍民混在の壕として数多くの犠牲者も出しましたが、敗走して轟の壕へと入り先に捕虜となった海軍准士官とハワイに居住経験のある女性が米軍との交渉に入り、結果として多くの人命が救われた場所でもあります。
団体での利用もされることも多いため、通路は整備されており、他の壕に比べると格段に歩きやすいものにはなっています。しかし壕での生活体験にも多々書かれているように?水?に関しては困ることのなかった場所ゆえ、天候によっては取り巻く環境が大きく変化するため、個人での入壕には細心の注意が必要です。
道路からは階段を上って行かなければならないため、すぐにわかるものではないものの、壕の入口が大きく開いていることから、当時でもかなりわかりやすかったことが伺い知ることができます。奥まで入り込もうとすればできなくはないものの、決して足場が良いわけでもなく、勿論真っ暗闇であることには違いないため、ここまでで止めるという勇気が必要かと思います。
鍾乳洞のようですがあくまで拝所のある聖地であり、多くの方々の命が失われたお墓の場所には違いありません。軽はずみな気持ちで訪れる場所ではないことを理解し、訪れなければいけないように改めて感じました。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2016/04/20
いいね!:14票
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