案内板は信じられません
- 4.0
- 旅行時期:2016/01(約10年前)
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by T04さん(非公開)
丸の内・大手町・八重洲 クチコミ:67件
この石室、いったい何を目的としていたのでしょう。案内板には「大奥御納戸の脇という場所柄から、非常の際、大奥用の調度などを納めたところと考えられます」とありました。ただ、この石室が建てられた時代が明らかにされていないのが不思議ですし、“非常”という文字が何を表わしているのかも不明です。まず、石室が江戸時代のものと仮定しましょう。江戸であれば“非常”として真っ先に浮かぶのは火事、次に戦乱ですが、江戸時代の大商人でさえ立派な土蔵や地下に穴蔵を造って貴重品を守っていましたし、穴蔵はその有効性も実証されています。そんな中、威光を重んじる将軍家が、非常時に備えて、このような無骨な石室を造ることは考えにくいですし、さらに通常男性が入ることを許されない大奥という場所に造って、非常時に調度品を避難させることは大変に非合理的です。さらに、財宝や軍事に関するものであれば記録に残りにくいとは思いますが、たかが調度品の保管庫であれば、どこかに必ず記録が残っているのではないでしょうか。そこで、やはり建造時期が一切記されていない点が気になります。記されていない理由を素直に考えれば、記したくなかったということになります。つまり、この石室を建てたのが徳川将軍家ではなく、新政府が天皇家のために建造したと考えれば…。ロマンのある建造物ですねぇ。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 「皇居東御苑」、旧江戸城本丸です
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 多くの人にはスルーされていそうです
- 見ごたえ:
- 3.5
- 想像力がかきたてられる建造物です
クチコミ投稿日:2016/02/19
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