ひょっとすると、陛下の御真意かも
- 3.5
- 旅行時期:2016/01(約10年前)
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by T04さん(非公開)
丸の内・大手町・八重洲 クチコミ:67件
「皇居東御苑」内にある唯一の現代建築(休憩所は除きます)です。まことに失礼ながら、この建物を目にした時には「何なんだ、これは!」と頭の中で思いました。この由来については案内掲示板に色々と書いてありましたが、やはり竣工した昭和41年という年がキモでしょうか。経済面でいえば、当時はいざなぎ景気の真っ最中、前年には大阪での万国博覧会開催が決定されるなどイケイケ状態。思想面では戦前の日本を全否定し、西洋的合理性を絶対善とした時代です。設計は我母校の先輩である今井兼次さん、合理性に傾斜し過ぎる風潮の中、職人さんの熟練の技を後世にまで残す建物にこだわった建築家です。この建物でも、その建材の汎用性のなさ、手作業で貼り込んだモザイクタイルの手間のかかりようといったらありません。ただ、これによって日本の職人技術が後世に継承されるはずです。これこそ、戦争には負けたが、戦前の日本の素晴らしいところは残したいという昭和陛下の御真意の表れではなかったでしょうか。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 「竹橋」駅から「北詰橋門」経由が近いと思います
- 見ごたえ:
- 4.0
- 建物好きにとって、目にするだけでプチ感動できそうです
クチコミ投稿日:2016/02/13
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