冬の戸隠神社・奥社

5.0
旅行時期：2016/01（約10年前）

by haneさん（非公開）

戸隠・鬼無里クチコミ：1件

パワースポットとして有名、CMでもおなじみの杉並木がある戸隠神社の奥社。真冬のキリリとした寒さ、音を吸い取る深い雪、歩く人もまばらで、冬はならではの静謐さと荘厳な美しさに満ちていて、聖域と言うのに相応しい雰囲気です。

冬季、長野市街からの路線バスは奥社まで行かなくなるため、必然的に中社前のバス停で下車になります。

バス停のすぐそばにタクシーの事務所があるので、歩くのに自信がない方はこちらへ。

歩く場合、奥社参道入口までは片道２kmほどです。降りたバスが走り去った同じ道(36号)を道なりに行きます。歩道はないので、車と跳ね上がるシャーベット状の汚い雪に注意(´Д` ) 地元の人は雪道の運転に慣れてるので、けっこうなスピードで走ります。
途中スキー場方面に道が分岐しますが、奥社入口までは道なりです。道沿いに全く案内がないので、心配な場合はスマホなどののGPSで確認してください。2016年１月現在、４Gで問題なくつながりました。
入口には石碑や案内が出ているので、そこを左手に曲がれば参道です。
人が踏みしめた部分は固くなっていますが、ほんのすこし足を踏み間違うと、ずぼっと雪にハマります。2015-16シーズンはかなり雪が少ないと地元の人が言っていましたが、それでも大人の膝くらいまでは埋まりました。
有名な杉並木まではほぼ平らですが、その先から登りになり、奥社直前は登山レベルの急な坂になっています。そこにサラサラのパウダースノーが降ると……もの凄く滑ります。特に降雪時は前に登ったひとが踏みしめてくれてた部分に雪が積もり、スノーブーツでは太刀打ち出来ないくらいになります。私も滑り落ちること3回、最終的には四つん這いで何とか上がった感じです。雪が降っておらず、前に誰か雪を踏み固めてくれてればそんなヒドイ状態にはならないはずですが…(´Д` )

基本的に冬季は、奥社には神職の方もいませんし、授与所もお社も閉まっています(小さな小窓が開いていて、お参りはできます)。
ですので、雪が降っている場合は決して無理はせず、引き返す勇気も必要です(←自分は登っておいてなんですが…)。冬場は参拝者自体が少なく、視界に誰も居ない状況もままありました。杉並木で写真を撮って引き返す人も多く、奥社まで行く人はさらに少なくなります。そんななかで、もし足を負傷してしまったりしたら遭難するレベルです(つД`)ノ電波はちゃんと飛んでるから助けは呼べるんですけどね。

冬季のあいだ、ご祈祷やおみくじなどは中社で行えます。奥社には雪に埋もれた社殿や鳥居があるだけで何もない(という表現も微妙なとこですが)ので、無理せず、杉並木や辺りの雰囲気を楽しんで戻る、というのも全然アリ。
ほんと、雪が降っている時は無理しないでください(つД`)ノ (←実体験者の心の叫び)
もちろん、到着したら終わりじゃなくて、苦労して登ってきた斜面を、今度は降りて帰らなきゃならないわけで…。斜面をクリアしても、さらに中社バス停までは４kmくらいあるわけで…。