6月23日慰霊の日再訪~平和の礎(いしじ)~
- 5.0
- 旅行時期:2015/06(約11年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
糸満・ひめゆり クチコミ:207件
沖縄戦で亡くなられた国籍問わない戦没者の方々のお名前が刻まれている平和の礎、毎年遺族の高齢化が進む中、?追加記銘?が増えている現実は周知の事実です。現在戦没者遺族と定義されている(注:恩給法とは無関係)孫世代が、曾孫世代まで拡大される2016年度との記事が書かれることも避けられない事実を背景にしています。一応母方の祖父が沖縄で戦死していることもあり、この平和の礎には来沖時には立ち寄っていました。仕事柄平日休みの旅行中、この礎を目的として訪れておられる方々を見ることがなかったこともありました。花売りのおばあに絡まれたことなど、関係ないことばかりが記憶に残っています。その今までの記憶を覆すことがありました。6月23日の慰霊の日の出来事です。私は祖父の記銘位置はなんとなく覚えているので、さっさと目的の場所へと向かいます。そしてお参りを済ませ、戻って来ると礎入口にある記銘場所を探す?パソコン?の前に人だかりができています。あらかたご年配の方がトロトロしているんだろう…と思ったものの、なんとなくその行列を遠回しに眺めていたところ?予想通り?…。とはいえ後につながる方々もご年配の方が続いており、?誰か…?という視線を感じて、やっと?どうかしました??とヒトコト。ようは探し方もわからんし、(図の)見方もわからん…。探し方をレクチャーし、ここですよ〜と教えたら終わりかと思いきや、?まだいるんだけど〜?。ここまで気付かなかった私が無頓着でした。特に沖縄の方々の場合は戦没者=家族一人ではないという事実を。そのことを知って顔色をなくしたのですが、そこは冷静を保って終わらせ、次の方に?わかりますよね〜??っと聞いたものの?やって?との言葉に押され続け、5人のご遺族で約20名の戦没者記銘位置の検索をお手伝いしました。
別に素晴らしいことをやったわけではありません。しかし私の中で戦没者は家族で一人と決めつけていたことは、自分自身の無知さ加減を暴露したに過ぎません。沖縄の戦いで20万余名の尊い命が失われました。そして70年、表面的には平和が過ぎている今日にあり、いまだ終わっていない戦争の傷跡を今に伝えている場所、それが平和の礎ではないでしょうか。どうしても資料館になると制作側の意図が加わってしまいます。それに過剰に反応してしまうこともあると思いますが、その中で黒御影の石に刻まれた数え切れない名前の数々は声に出すことはありませんが、目先のことで暴走をしている人々に警鐘を鳴らしている…そう思える場所だと思います。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 入口から徒歩10分くらい。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 一年で一番人が多い日です。
- バリアフリー:
- 3.5
- 礎付近は芝生敷きです。
- 見ごたえ:
- 5.0
- いつ来ても記銘数の多さに圧倒されます。
クチコミ投稿日:2016/01/03
いいね!:11票
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