スポーツの神様は意外に新しいようです～白峯神社～

5.0
旅行時期：2015/12（約10年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

今出川・北大路・北野クチコミ：12件

今出川通りに面する白峯神社は、明治天皇が父親である孝明天皇の意思を継いで作られたものだそうです。祭神として祀られている?第75代崇徳天皇?と?第47代淳仁天皇?で、保元の乱で讃岐へと流罪になり非業の死を遂げた崇徳天皇と、恵美押勝の乱で淡路島に流罪となりやはり亡くなった淳仁天皇の怨霊による天変地異を鎮めるべく、二人の御霊をこの京都の地に呼び戻そうとしたことに始まります。そして昭和15年には官幣大社に昇格し、神宮号の宣下を受けて白峯神宮となりました。

元々神社の社地は蹴鞠の宗家であった公家の飛鳥井家の屋敷跡であり、摂社の地主社に祀られる精大明神は蹴鞠の守護神となっています。そのため現在ではサッカーのほか、球技全般およびスポーツの守護神とされ、サッカーをはじめとするスポーツ関係者の参詣も多く、社殿前にはサッカーやバレーボールの日本代表チームや、Jリーグに所属する選手などから奉納されたボールなどを見ることができます。スポーツにちなんだお守りが有名で、叶う輪（かなうわ）という縁起物が有名どころだと思います。

京都というと神社仏閣は外せないものの、最近修学旅行などで大型バスで乗り入れた学生たちの冷めた顔を目にすることが多々あります。確かに似たようなところと考えてしまうとそれまでのようにも思うものの、意外なことにこの白峯神社は修学旅行のメインやグループ行動のコースに組み込まれています。タクシーやバスで乗り付ける学生達が、目をキラキラさせて参拝する姿には、確かにスポーツの神様と言われる所以も関係しているとも思いますが、純粋な目を持つとまた違った観点で夢中になれるものがあるのかも…と感心してしまいました。