【珍・鍾乳洞】のあだ名も納得いってしまう光景/昭和の薫りが、プンプン~
- 4.0
- 旅行時期:2015/09(約10年前)
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by ウェンディさん(女性)
飛騨高山・古川 クチコミ:6件
飛騨大鍾乳洞は、日本で一番高い標高にある鍾乳洞で、発見されたのは昭和40年(1965年)とまだ発見からの日も浅い鍾乳洞だ。全長800mとそれほど大きくはないのだが、鍾乳石が頭上にせまり、通路わきの壁にあいた細い横穴の中には、ライトが設置され、コロボックルが暮らしているような鍾乳石が作るミニチュア宮殿を見ることができる。
ダイナミックな鍾乳洞さという点では☆数は少ないが、目の前で様々な鍾乳石を観察できる(かつ空いていて、好きなだけ見ていられる)という点では☆☆☆☆☆の鍾乳洞だ。
頭がぶつかりそうな手が届きそうな位置に鍾乳石がその石柱を作っていて、じっくりとその生成過程を眺めるには最適の鍾乳洞かもしれない。
鍾乳洞内の照明は赤・青・緑・黄色とカラフルで、ライトアップされた洞内はキレイと云えばキレイなのだが、若干照明色が鬱陶しく感じられることもあるのだが、実はこの照明の色合いにも意味がある。
洞窟内に白色照明ではなく、カラフルな照明を使う理由……。
……それは、藻類や菌類の繁殖を抑制するため。
もし、カラー・ライトではなく白熱灯や蛍光灯を証明として使用した場合、鍾乳洞内は光源の熱、地下水脈による水分、そして観光客が持ち込む植物の種や様々な菌糸の温床となり、あっという間にカビや苔だらけの世界になってしまうとのことだ。
実際、洞窟の後半部分(第3洞部分)には【月の世界 】という鍾乳洞を月面に見立てた場所があり、そこでは白色照明を使っているのだが、その鍾乳石の壁には緑色の藻(黴かも)や藻類の姿が見られた。
そんな洞内の違いも興味深いところだ。
入場料は大人1100円と少し高いが、じっくりと鍾乳石を観察しながら歩くならば、その金額の価値はある処だろう。
ただ、この鍾乳洞が全ての点でお勧めかと聞かれたら、そんなことは無い。
がっかりさせられた点もあった。
がっかりした点…それは、鍾乳洞の出口付近にあるモニュメントの像。
どう見てもあの像は鍾乳洞にはそぐわないものなので、本当にあそこに必要なモノなのか、経営陣に再考してほしいと思う。
アレがある限りは、珍(ちん)・鍾乳洞という別称も避けては通れないだろう。(旅の前にネットでこの単語を見かけた時には、その云わんとすることがわからなかったが、鍾乳洞を見終わった今は、何のことか納得!)
飛騨大鍾乳洞と大橋コレクションを見学できる入場券は大人1100円、小中学生550円でホームページに割引券があり、携帯やスマホの画面表示でも割引料金が適用してもらえる。
割引券のホームページ:http://www.syonyudo.com/guide.html
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 4.0
- 高山から車で30分
- 景観:
- 4.0
- 大橋コレクションは別として鍾乳洞はお勧め
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 朝8時の開館直後は休日でも貸し切り状態 ゆっくり見学できます
クチコミ投稿日:2015/09/26
いいね!:3票
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