首から上の願いはなんでも叶えてくれる大仏さん
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- 旅行時期:2015/09(約10年前)
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by yoshimune-kunさん(男性)
和歌山市 クチコミ:65件
寺町通りからひとつ南側の通りに面して山門が建てられているため少し判りにくい場所にありますが、ここには高さ約3mの首だけの大仏が鎮座しています。
縁起によれば、江戸時代の享保年間(1730年頃)、蓮心という僧侶が和歌山市納定(現在の宮北小学校周辺)にあった大福寺という寺院で村人の寄進を得て高さ一丈六尺(約5m)の仏像を建立しました。この仏像は近隣の人々の信仰を集めて大変賑わいましたが、蓮心の死後に火災が発生し、この仏像も焼失してしまいました。
村人達は悲嘆にくれますが、やがて再興を決意し、今度は鎌倉の大仏に匹敵するような大仏を作ろうと、まずは毘盧舎那佛(大日如来)の首だけを鋳造し、天保11年(1804年)に開眼大法要を営みました。その後、胴体を作ろうと金策に苦心しますが、なかなか思うにまかせず、やがて安政元年(1854年)の南海地震により大福寺自身も壊滅してしまいます。
これにより大福寺は寺の維持が困難になったため、明治41年(1908年)に至って廃寺となってしまいます。このときに、首だけの大仏は大福寺の本山にあたる無量光寺へと移して安置されることとなったのです。
ちなみに、この首大仏にあわせた胴体を作った場合、バランスを考えると仏像の高さは約13m程度になると考えられますが、これはモデルとなった鎌倉の大仏(像高11.39m)よりも大きいものになるのだそうです。
この首大仏は「おぼとけさま」と呼ばれて現在も多くの人々の信仰を集めており、「首から上の願いはなんでも叶えてくれる」として、受験生の参詣者も多いそうです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2015/09/25
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