雑賀衆の守り神
- 4.0
- 旅行時期:2013/07(約12年前)
-
-
by yoshimune-kunさん(男性)
和歌山市 クチコミ:65件
矢宮神社は、和歌山市関戸にある神社です。
主祭神は賀茂建津之身命(かもたけつのみのみこと)といいますが、これよりも別名の八咫烏命(やたがらすのみこと)の方がわかりやすいと思います。
八咫烏は、神武東征の際、神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ、後の神武天皇)を熊野から大和へと導いたと言われる三本足のカラスで、日本サッカー協会のシンボルマークになっていることでもおなじみです。
矢宮神社が有名なのは、この八咫烏をお祀りしているということもそうなのですが、なんといっても雑賀の守り神であったという史実でしょう。「雑賀」というのは現在の和歌山市全体にあたる非常に広い地域の総称ですが、矢宮神社はこの雑賀荘21か村全体の産土神社として荘民の崇敬を集めていました。もちろん、雑賀孫一率いる雑賀衆もこの例外ではなかったようです。
織田信長による雑賀攻めの際、村民が矢宮神社に戦勝を祈ったところ、「敵兵は3月3日の干潮を待って攻めて来るであろう。しかし、私が村民のために潮を満ちたままにしておこう」との御神託があり、事実、その日は大潮が充ち満ちて敵兵は雑賀川を渡れず進攻を免れた、という伝承があります。また、奇襲戦法によって織田信長の大軍を押し返したことを祝って孫一たちが踊ったとされる「雑賀踊り」が現在も伝わっているほか、孫一が吹いたとされるほら貝もこの矢宮神社に保管されているそうです。
信長と三度戦って一度も負けなかった孫一にあやかって「勝ち神様」とも呼ばれる矢宮神社は、地域の人々から今も多くの信仰を集めています。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/09/02
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する