「紀伊国名所図会」にも描かれた名所
- 3.0
- 旅行時期:2013/05(約13年前)
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by yoshimune-kunさん(男性)
和歌山市 クチコミ:65件
秋葉山の麓、国道42号線沿いに「猊口石(げいこうせき)」という看板の掲げられた岩があります。
これは、俗に「紀州の青石」と呼ばれる緑色片岩でできた東西約20m、南北約15mの岩山です。
その大きく穴の空いた岩の形が口を開けた猊(獅子)の姿を思わせることから「猊口石」と呼ばれており、「紀伊国名所図会」にも取り上げられている江戸時代から知られた名所です。
このため、この岩には、紀州藩の高名な儒学者である李梅渓(りばいけい)の筆による「猊口石」の刻銘があります。
実は、この岩からは縄文時代晩期の土器片と貝殻などが出土しており、「秋葉山貝塚」と呼ばれる小規模な岩陰遺跡でもあります。大きく開いた口の一番奥深いところには当時の海面の高さを表すノッチ(海食窪)という海岸地形が見られ、ここがかつては波打ち際であったことがわかります。
縄文時代には、この周辺は海だったのでしょう。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 国道42号線沿いです
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2015/09/02
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