栃木県のご出身で先の大戦で犠牲になられた31,495名が祀られています。

5.0
旅行時期：2015/06（約11年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

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沖縄県営平和祈念公園内摩文仁の丘にある?栃木の塔?は、都道府県別の慰霊塔の中でも入口付近に建立されています。沖縄676名、南方諸地域30,819名の計31,495名の戦没者を合祀し、昭和41（1966）年10月30日に地元各界の代表をもって組織・結成された?栃木南方々面戦没者慰霊塔建設委員会?の手によって建立されました。1,950平方メートルの敷地内には、栃木県民と沖縄住民とに敬愛されるものになるようにとの願いが込められた沖縄産のトラバーチン（石灰岩ですが、琉球石灰岩よりも固く高級建材として使われることが多いもの）を用いた沖縄県に古来より伝わる?門柱墓?の形式を取り入れられた慰霊塔が聳え立っています。またご当地足尾産の庚申御影石が?栃木の塔?としての趣を深めるべく碑板・副碑・献花台に用いられているそうです。摩文仁の丘のお隣にある?平和の礎?には696名の沖縄戦で亡くなられた栃木出身者の氏名が刻まれています（平成26（2014）年7月1日現在）。

私が関西人だと知っている方は?なぜ栃木？?と思われるかも知れませんが、母方の祖父は栃木出身で、昭和20（1945）年6月10日にこの沖縄の地で戦死しています。初めて摩文仁の丘を訪れた10年前には、ただ?祖父の名前?が刻まれているとの話を確認するために訪れた?興味本意?でしかありませんでした。しかし沖縄に興味を持ち、その歴史を紐解くのに避けては通れない?沖縄戦?のことを考えるようになってから?すべての慰霊塔?が持つ背景が少しずつですがわかるようになってきました。

破壊と憎しみしか産むことのない?戦争?を仕掛けることが過去の過ちを繰り返す?愚かなこと?なのは疑う余地はありません。しかし現在の?平和主義?の考えには些か?無理なこじつけ?めいたことを感じずにはいられません。勿論抗議行動によってすべてが良い方向へと進むなら、それに越したことはないと思いますが、歴史の考察を抜きにしての抗議行動では、コミュニティー慣れしている現代人の?心?までを動かすことには繋がらないように思えてなりません。

一年365日ある中で、6月23日という戦没者遺族にとって?特別な日?を、あのような?ヤジ?によって台無しにされたこと。また?慰霊の日?を利用して?抗議行動?をする?かけ引き?には、?慰霊の気持ち?の欠如を感じずにはいられません。言論の自由は保証されていても、参加された遺族の方々の心情を害する権利は誰にもありません。周りを見ることが出来ない?無関心?な人間が活動していることに?誰?が関心を示すのでしょうか？