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平野国臣捕縛の地

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運に見放された志士

  • 4.5
  • 旅行時期:2015/05(約11年前)
bluejaysさん

by bluejaysさん(男性)

養父 クチコミ:2件

天誅組の乱が過激になるのを危惧した尊王攘夷派の公卿は、平野国臣を奈良の五條に派遣した。だが挙兵の翌日に八月十五日の政変が起き、天誅組が頼りにしていた尊王攘夷派の公卿は失脚し京都を追われ、天皇の奈良行幸も中止になったということを彼らは知らなかった。国臣は途中でこれを知ると、生野に向かい挙兵を中止するよう説得したが、志士たちの意志は固く止められなかった。
この地にはかつて旅館京屋があり、国臣はここで捕縛され、すぐ裏にあった川から舟に乗せられ、京都に送られた。彼は六角獄舎に投獄されたが、八月十五日の政変の仕返しとして過激長州藩士が起こした蛤御門の変で、京都が焼けた。火災のときは囚人は解放するのが通例だが、六角獄舎は尊王攘夷派の思想犯が多かったため、国臣らは釈放ではなく処刑された。なお火災は堀川で止まり六角獄舎には及ばなかったというから、国臣はよほど運のない人だったのだろう。
京屋跡に設置された顕彰碑には、平野国臣の辞世の句「見よや人嵐の庭のもみじ葉はいずれ一葉も散らずやはある」と刻まれている。

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
八鹿駅からバス「網場」下車2分
人混みの少なさ:
5.0
個人の土地なので注意
見ごたえ:
4.5

クチコミ投稿日:2015/06/13

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