末廣鮨〔和・寿司割烹料理〕

5.0
旅行時期：2015/04（約11年前）

清水クチコミ：19件

元来、江戸前寿司の巻き物は、太巻きは釣鐘形、細巻きは四角形に巻くのが特長とされた。
然し、日華事変（にっかじへん）（昭和１２年（１９３７年）７月８日〜昭和１６年（１９４１年）１２月８日）勃発と共に物価統制令が施行され、寿司は趣向品とされた事から、市中から寿司店が次々と姿を消してしまい、大東亜戦争後、世間が安定したものの、その頃には戦前からの老舗が復活する事は少なく、此の江戸期からの伝統は廃れてしまいました。
清水末廣鮨は戦後の創業ですが、御主人は若い頃の修行時代に戦前の名店に弟子入りされた事から、清水に於いて本格的な江戸前寿司が味わえます。
鮪以外は全部、駿河湾で取れた魚類で揃えられており、また、玉子焼きも自店で焼いています。
地元の方は、末廣鮨をして高いと言う方もおりますが、東京赤坂あたりの寿司店の価格から見れば１/３以下程度の値段で楽しめるのは有難いと思います。
供された数々の料理握りの内、殊に、季節柄、コハダの幼魚、東京横浜で言うちゃりこの握りは酢の絞め具合といい、シャリの握り具合といい秀逸感激の逸品でした。

末廣鮨（すえひろずし）
静岡市清水区江尻東２−５−２８
?：０５４−３６６−６０８３
１１：３０〜２２：００
水曜日定休
東海道本線清水駅北口江尻口徒歩８分