トルコ記念館外伝=トルコへ渡った日本人『山田 寅次郎』
- 4.5
- 旅行時期:2014/11(約9年前)
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by 多良さん(非公開)
串本・古座川 クチコミ:2件
山田 寅次郎さんは、オスマン帝国軍艦エルトゥールル号の遭難事件を聞くと、義捐金を集めて犠牲者の遺族に寄付することを思い立ちました。
そして、日本中を演説会をして回って、2年をかけて5000円(現在の価値で1億円相当とされる)の寄付を集め、明治25年(1892年)、オスマン帝国の首都・イスタンブルに渡りました。彼が遠い日本から民間人でありながら義捐金をもって自らやってきたことがイスタンブルの人々に知れわたると、熱烈な歓迎を受け、皇帝・アブデュルハミト2世に拝謁する栄誉に恵まれました。
その後、寅次郎はアブデュルハミト2世から士官学校での日本語の教育や、東洋の美術品の整理を依頼され、イスタンブルにしばらく滞在していましたが、そのうちにトルコに愛着を覚え、そのままイスタンブルに留まって事業を起こし、日本との間を行ったりきたりしました。
最終的には、オスマン帝国の対外情勢が緊迫したため帰国し、大成功の一生を終え、1957年、90歳でこの世を去りました。
そんな彼ですが、実は、茶道宗徧流の第8世家元でもありました。
遠い昔、イスタンブルに渡って貿易と民間交流に努め、日本とトルコの友好親善の礎を築いた人物として知っておきたい人物かと思います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 1.0
- 自家用車で来られる場合、地理に詳しくない方はカーナビが必要かと。
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2014/11/20
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