素晴らしい日本の産業遺産です!
- 5.0
- 旅行時期:2013/06(約13年前)
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by 428gusukuさん(女性)
大田・石見銀山 クチコミ:1件
学生時代、(まだ世界遺産に登録されるかなり前です)学校で教わって以来必ず行きたいと思っていた遺跡です。
念願叶って、今回の山陰地方の鉄道旅行の際に伺うことが出来ました。
鉄道旅行では、交通の便が悪いとのことでしたが、アクセスは快適でした。
松江駅からアクアライナーで日本海沿いの長閑な景色を眺めながら約1時間半で大田市に到着。
バスの時間も勿論調べていたので、
スムーズに乗り換え、バスに揺られること30分、バス停「石見銀山観光協会」 に到着です。
松江駅からの所要時間は約2時間でした。
バス停から観光センターは直ぐなので、そこで荷物を預け、音声ガイド(¥500)を借りて、まず銀山地区を徒歩で周りました。
見所は五百羅漢ー清水精錬所跡ー龍源寺間歩ー清水寺です。
普通に歩いて、2時間半あれば十分だと思います。
歩きが大変な方は環境に優しいベロタクシーをお勧めします。
途中寄り道をして、清水精錬所跡の裏山『選鉱場跡』まで登りました。竹林の山道で、中々気持ち良かったのですが、マムシが出るようなので気を付けて下さい。
この裏山で採掘された「銀」は『選鉱場』から『シュート』と呼ばれる設備で崖の下のトロッコ道まで落とし、清水精錬所跡へ運ばれていたようです。
マムシが怖いので、急いで違う道から下山したら、何故かまた五百羅漢へ出てしまいました?!そのまま来た道を後戻りすれば良かった…
振り出しに戻り龍源寺間歩へ。
綺麗に澄んだ銀山川に沿った遊歩道で森林浴をしながら、折り返し地点の龍源寺間歩まで気持ち良く散策できます。
銀山川の左右に遊歩道があるので、行きと帰りで違う景色も、楽しめます。
伺った時期が、紫陽花の季節で、川沿いの斜面一面に咲く紫陽花がとても美しくて感動しました。
この風光明媚な地で、戦国時代に銀山争奪戦が続いていたとは…
江戸時代に開発された龍源寺間歩の中は、ノミでコツコツ掘り進んで作業した跡が残っているので、その偉業を目の当たりにすることが出来ます。
清水寺では、地元の小学生達が課外授業に来ていました。そこで石見銀山に纏わる3択クイズを何問か出題されました。
外国人観光客に石見銀山を身近に感じでもらう試みで、小学生自からクイズを考えたそうで、今日はその予行練習をしていたそうです。(笑)
子供の頃から、この素晴らしい遺産を大切にしている気持ちが伝わり、なんとも微笑ましく感じました。
午後は大森地区の代官所跡、石見銀山資料館、熊谷家等を見学させてもらいました。熊谷家は敷地も広々して、お庭で採れたヨモギ茶をご馳走になり、ゆっくり楽しむことが出来ました。
大森地区も銀山地区同様に車も通らず、静かにのんびり散策出来ます。
世界文化遺産の登録条件の中に
「現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも稀有な存在)である。」とありますが、この遺跡と景観を保ちながら、この地に暮らし続いてきた方々に、大変敬意を払います。
地元の方にお話を伺って、色々な問題が山積みだと感じました。
とても地味な遺産ですが、アジア初の産業遺産です。この素晴らしい日本の遺産を後世に残していける様に、観光する側の配慮も必要不可欠であると色々と考えさせられる場所でした。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.5
- バスは本数が少ないので注意が必要
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/11/02
いいね!:2票
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