金曜日はナイトミュージアム
- 4.5
- 旅行時期:2014/10(約11年前)
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by はま一号さん(女性)
東山・祇園・北白川 クチコミ:2件
先週、鳥獣戯画展へ行ってきました。昼は平日でも二時間以上待たされるという盛況ぶりですが、夜は一度も待たされることなく快適に見ることができます。京都国立博物館は普段は5時閉館ですが、金曜の夜は夜8時まで開館しているのです。
午後4時に博物館に到着し、最近オープンした平成知新館へ。本館の鳥獣戯画展の方はこの時点で合計一時間待ちでした。この時間でも十分空いている方でしょう。因みに知新館の方も国宝・重文大盤振る舞いの展示となっております。特に伝雪舟の四季花鳥図の迫力は素晴らしい。雪舟はネームバリューが先行しすぎではないか、という認識を改めねばなりませんでした。力強い筆致の木々の枝と繊細で緻密な鳥の表現が見事に融合しており、隅々まで工夫が行き渡っていることが分かります。四季の花鳥を一双にまとめる構成もさすがの一言です。
ただ知新館は順路が分かりにくいのが不親切ですね。一階の隅にある絵巻コーナーなんて、ともすれば見落としてしまいます。餓鬼草子など展示品は素晴らしいので勿体無い。
そして軽く知新館を周り、6時頃本館の鳥獣戯画展へ。特に並ぶこともなくすんなりと入れました。メインが鳥獣戯画なので他の展示品などは少なめなのですが、高山寺及び明恵所縁の品々もありそれらも興味深かったです。
鳥獣戯画は普段我々が見知っているのは甲巻が主で、それ以外の巻にも多くのバリエーションに富んだ内容があるのに驚きました。擬人化された動物やそうでない動物が戯れる様子、当時の平民と思しき人々が将棋で遊ぶ様子など、案外テーマも画風も統一性がありません。でもそれが面白い。卓越した筆致や素朴な筆致など、白描だからこそ作者の個性が明確に表れているのが分かりました。
閉館の8時までいましたが、その頃には人も減り存分に味わうことができました。人の多い時には絵巻の展示は立ち止まってはいけないそうなので、やはり人の少ない時を選んで行くのが正解かと思います。
- 施設の満足度
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4.5
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
- バリアフリー:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/10/19
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