SL排雪列車キマロキ

豪雪と闘った北の雄

3.5
旅行時期：2014/08（約10年前）

名寄クチコミ：47件

札幌から稚内まで行く特急スーパー宗谷に乗り込むと、名寄駅に着く手前で、列車の右側の車窓を眺めている人は、おやっ！と思うかもしれません。草原の高台にＳＬが見えてきます。排雪列車キマロキ編成です。
訪れてみると、なかなかの勇姿！　ＳＬの運転室などに上ることもできます。名寄公園内にあり、無料です。機関車、マックレー車、ロータリー車、機関車のものものしい編成。後方の機関車はＤ５１。ロータリー車は大きな羽根を備え、どこかの公園などに屋外展示されているＳＬよりも更に迫力があります。日本唯一だそうです。編成の前の看板にその解説が書かれています。
キマロキは、宗谷本線や、旧名寄本線などで活躍したそうです。名寄から出ていた旧深名線も、豪雪地帯を走る路線で、名寄から名母トンネルを越えた母子里では、日本最寒の−４１．２℃を記録し、それを記念するクリスタルパークがあります。名寄とその周辺は、雪、寒さ共に厳しい地方でもあります。
北の地で豪雪と闘った雄ですが、冬期間はブルーシートで覆われ、その姿を見ることができません。4月中旬くらい〜10月中旬くらいの公開です。
すぐ近くには有料（￥200円）ですが、北国博物館があります。素朴な展示ですが、名寄の気候や歴史などが分かる郷土資料館になっています。付近にはそれほど観光名所も無いため、折角来たなら、ついでに寄ってみると良いと思います。
キマロキまでは名寄駅から5、6百ｍほど。天気が良ければ、駅前の駅前交流プラザよろーなにある観光案内所でレンタサイクルをやっているので（4月〜10月）、借りるとよいと思います。1日あたり、電動アシスト付き自転車で￥200円、普通の自転車で￥100円と激安です。また、駅からするとキマロキとは反対側ですが、サンピラーパークまで足を延ばしてひまわり畑（7月下旬〜8月上旬が見頃）などを見てきてもよいかもしれません。