火口の跡
- 3.5
- 旅行時期:2014/06(約12年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
倶知安(くっちゃん) クチコミ:16件
羊蹄山の比羅夫登山口のところにあります。森に囲まれ、見えにくいですが、登山口へ向かう舗装道路のすぐ脇に半月湖を周回する周遊散策路があり、そこからは木の間越しに時々、湖を見ることができます。標高270mと低い位置ながら、噴火口に水のたまった火口湖です。火口の外輪の周遊散策路は、一周約2kmの森の中の道です。散策路といっても、傾斜があり、羊蹄山の登山道のような道です。
湖のほとりに下りることもできます。散策路の比羅夫(西)側、外輪が一番低くなった場所のあたりから、湖へと下る道があります。その道を進むと初めて、ここが火口なんだなという気になります。火口は、今では一面、緑に覆われた深い森になっていて、夏場は葉が生い茂り、半月湖は、木の間越しにわずかにしか見えません(周遊散策路を回ってもほとんど見えません)。湖も、そして目の前にあるはずの羊蹄山や、向いにあるニセコアンヌプリもです。視界の開けない周遊散策路です。
湖のほとりに下りると、深い森に囲まれた半月の形をしたグリーンの湖面が広がり、目の前に雄々しく羊蹄山がそびえるのが見えます。すり鉢状の谷に下り、周囲は一面の緑です。人がいないと、風に吹かれて木々がかすれる音以外は聞こえず、神秘的な感じですが、休日に訪れたところ、絶え間なくハイキングの人が下りてきて、話し声などが聞こえていました。ただ、ある意味、安心感があります。ちなみに羊蹄山周辺はクマがいないのだそうです。山が畑や街に囲まれ、孤立しているからでしょうか(それでも越境してくるかもしれないので油断はできませんが)。
立っていた看板によると、木々に囲まれた湖は、秋の紅葉のころと、春、エンレイソウやシラネアオイが咲く5月下旬がお勧めのようです。訪れたのは6月下旬。エンレイソウは黒い実をつけ、森はいっそう緑を濃くしていました。
クマは少し安心でも、この場所に限ったことではありませんが、マムシとマダニには注意です。マムシは日の当たる道の真ん中で日なたぼっこしていますが、人の歩く震動を感じると向こうから逃げていってくれます。どうしても場所を動かなかったら、興奮させない程度に、近くの石を転がすなどすると、慌てて逃げていってくれます。半月湖の散策路では1匹と遭遇しました。
また、マダニは肌の露出を最小限にとどめることです(暑いですが)。半月湖で付いたのか分かりませんが、別の場所に移動した後、腕についているのを見つけて潰しました(誰か(動物?)の血が出てきました)。気にしていたので、まだ刺されていないうちだったのが幸いです。刺されたら針を折らないよう、また、潰さないよう、垂直に引き抜かなければなりませんが、病院で取ってもらうのが良いようです。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 景観:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 1.0
クチコミ投稿日:2014/06/30
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