五月雨の 降り残してや 光堂
- 4.0
- 旅行時期:2010/03(約16年前)
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by mu_rintさん(男性)
平泉 クチコミ:15件
東日本大震災前に宮城県・岩手県を一人旅しました。
旅の初めは平泉から。旅当時は、平泉がまだ世界遺産に登録される前でした。
中尊寺の参道・月見坂を登り切り、本堂を越えた先に、中尊寺観光のハイライト・金色堂があります。
「金色堂は、名前程見栄えがせず、がっかり観光地」といった噂も聞いていたのですが、私は十分楽しめました。
確かに、金色堂自体は、コンクリート製のお堂、さらにガラスケースの中に納められています。しかし、ガラスケースの向こう側からも十分伝わる黄金の輝き、繊細で華麗な装飾は大変見ごたえがあり、奥州藤原氏の繁栄ぶりを十分に感じることができました。
その一方で、支配者である藤原氏が滅び、平泉の街も灰燼に帰した後も、金色堂は輝き続け、建立より900年近く経とうとしている今の世でも往年の輝きを放ち続けているという事実に、なんとなく薄ら寒いものを感じました。それは、昔ドラマか何かで見た、近未来に人類が滅び去った後も作動し続ける遊園地の少女のホログラムに通じるものを感じたからかもしれません。
眩いばかりの金色堂の輝きが、見る者を思索の世界に誘います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/03/08
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