軍師官兵衛ゆかりの広峯神社
- 3.5
- 旅行時期:2014/01(約12年前)
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by Tam-Kさん(男性)
姫路 クチコミ:9件
広峯神社は、姫路城のすぐ北側にそびえる標高260mの広峰山の山頂付近にある神社であり、天平の昔よりこの地にある古社と言われています。播州地方では古くから霊験あらたかな場所として広く知られています。
この神社は、戦国期の姫路城主であった官兵衛の黒田家との由が深く、官兵衛の祖父、黒田重隆の代から関わりがあり、伝説では黒田家秘伝の目薬をこの神社の御師たちが各地へ御札を配布する際、いっしょに売り歩いたといわれています。このことから、黒田家は莫大な財を成したといわれており、また、各地を巡って帰る御師から、地方そして京など中央の情勢に関する情報を得ていた。これこそが、黒田官兵衛という片田舎の一豪族の家臣でありながら、天下を左右するような偉業を成し得た、その下地を築いたのが正にこの神社だったというような気がします。この神社の信者というのでしょうか、お寺でいう檀家のようなものは、京から西の西日本全体に広がっていたといわれ、この巨大なネットワークがもたらす情報というのは当時としては他に類を見ないものだったのではないでしょうか。ただし、一つの土地に土着し、狭い世界に固執していた地方豪族とは異なり、長い流浪の果てにその地位を築いた黒田家であったからこそ、広い視点からその情報を活かすことがで、そしてその後の官兵衛に繋がった、そのように感じます。
この広峯神社、姫路城の背後の広峰山山頂にあることから、すぐ下にある現在修復中工事中の姫路城をはじめ、広く播州平野、瀬戸内海を見渡すことができます。この広大な眺めもまた、幼少期をここで過ごした官兵衛に広い視野を持たせた一因であった、などとの思いを馳せながら初詣に訪れてみました。
- 施設の満足度
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3.5
- アクセス:
- 3.0
クチコミ投稿日:2014/01/03
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