アイヌ民俗資料館や郷土資料館の後に行くのがポイント
- 3.0
- 旅行時期:2013/09(約12年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
新冠・静内 クチコミ:85件
江戸時代初期のアイヌの勢力に、胆振地方から静内あたりまでを勢力範囲としたメナシュンクルと、静内あたりから道東の釧路・根室方面にかけてのシュムウンクルがあったそうです。当時、メナシュンクルはオニビシ、シュムウンクルはシャクシャインが有力者だったそうです。両勢力は静内川で境を接し、上流をメナシュンクルが、下流をシュムウンクルが支配していたようです。御殿山のチャシ(砦)はメナシュンクル側に属していました。
ところが、静内川流域の狩猟の権益を巡って争いが起き、メナシュンクルの有力者、オニビシがここ、御殿山のチャシで殺害されたそうです。これがメナシュンクルの松前藩への支援要請、要請却下とその使者の死亡、和人への不信、そしてシャクシャインの乱へとつながっていったとのことです。
チャシ跡はそのような歴史の舞台となった所ですが、土塁の起伏が残されているのみです。簡単な説明看板が立っていますが、静内川の河口付近の丘の上の真歌公園内にある新ひだか町アイヌ民俗資料館へ行くと前述のような詳しい説明が得られます。
チャシ跡付近は御殿山公園となっていて、明治期に静内を開拓した稲田氏にまつわるものがあります。ただ、いずれも詳しい案内板などがある訳でなく、現地に行く前に、街の中心部にある静内郷土館や真歌公園のアイヌ民俗資料館に行かないと、より楽しむことはできないと思います。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 2.5
クチコミ投稿日:2013/10/10
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