「貴婦人と一角獣展」 文句なく今年一押しの展覧会 国立国際美術館 10月20日まで
- 5.0
- 旅行時期:2013/08(約12年前)
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by charaboさん(男性)
キタ(大阪駅・梅田) クチコミ:2件
当方の専門がフランス中世研究であるということを割り引いても、文句なく今年一押しの美術展である。
6枚の[貴婦人と一角獣]のタピスリーが展示してあるスペースは、天井が高くまたパリの中世美術館よりも若干照明が明るく又ゆったりとしたスペースなので、鑑賞しやすい。また、第一級の美術品の展覧会にしては、平日のお昼だったせいか、人が少なくゆっくり見ることが出来て、結局6枚のタピスリーだけで1時間近く行きつ戻りつしながら観ることが出来た。
制作されてから500年以上経っているため退色はしかたないが、NHKが制作したデジタル映像はいやらしくない程度にいろ修正されていて500年前と現在との中間ぐらいの状態、オリジナルの色合いを想定できるほどに仕上がっていて興味深いものである(ただし、味覚の説明部分で、オウムをタカとナレーションではなっていたのが気になる)。
ダヴィンチやミケランジェロ、あるいはラッファエロの名前だけで人を呼ぼうとする展覧会が散見する中、タピスリーという地味な分野ながら最高傑作のシリーズの一つが日本で見られる機会を見逃す手はない。
美術館の建物も、現代的で建物としても面白いが、現代作品を展示するにふさわしいもので、その中で中世のものが展示されており、アンバランスな感じがした。
図録2000円も、よく考えて構成されておりお勧め。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 京阪電車渡辺橋から7分
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 1500円は高いが見返りはある
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 平日のため思ったより少なかった
- 展示内容:
- 5.0
- パリの中世美術館よりも若干照明が明るく見易い
クチコミ投稿日:2013/08/30
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