貴重な古い街並み
- 4.0
- 旅行時期:2013/07(約12年前)
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by 鳥阿絵図さん(非公開)
八幡・城陽 クチコミ:65件
京都と大阪の府境、旧京街道の淀宿と枚方宿のあいだにあった間の宿である橋本。
宿場としての遺構は残されてはいないが、遊郭として赤線廃止まで繁栄していたため、古い二階高欄付きの素晴らしい建物が現存している。
遊郭として栄えていた頃には毎晩たくさんの人があふれ、また対岸の山崎までの渡し舟があった。これは谷崎潤一郎の「蘆刈」の中に少し書かれている。
駅前は道幅などほとんど昔のままで、京阪本線の駅の中ではもっとも栄えていない駅のひとつであろう。そして京都方面側の改札口の前にはレトロな食堂「やおりき」があり、その店内は時間が止まったままである。
昔は「淀川温泉(橋本温泉)」というものが湧出していたと記載された本があるが、現在はない。橋本には二箇所の銭湯があったが、現在はそのうちのひとつ「橋本湯」のみ営業を続けている。
駅前に大きな朽ちかけた木造の建物があるが、これが検番であったようである。
貴重な古い街並みだが、まったく保存されていない。そして遊郭という負のイメージがあるためか、今後も保存どころか観光にさえも利用される気配もない。
これだけの街並みが残る地域は珍しいので、少しは保存に向けての配慮が必要であると考えられる。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2013/07/20
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