真壁の代表的戦跡
- 4.5
- 旅行時期:2009/10(約16年前)
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by 琉球熱さん(男性)
糸満・ひめゆり クチコミ:49件
無数の名もない戦跡が集まる真壁地区は、実は沖縄戦最後の激戦地でもあります。その中で非常に象徴的な史跡がこの「萬華の塔」です。
戦後、住民がいち早く建立した慰霊碑「萬華の塔」(19,000人収骨)は、当初は十字架が建てられていましたが、それは米軍に墓を荒らされないようにとの意図から生まれた一計だったそうです。
砲弾をかたどった杭が周囲を囲むというインパクトのある意匠が目を引きます。
その後、改修工事に伴い外観は大幅に変更、現在に至っています。
そもそも住民が、日本兵、米兵、地域住民の差別無く集め、これら無縁仏の慰霊のために建立したものだったはずが、後に同一敷地内には、萬華の塔の趣旨とは相容れない石碑が続々と建てられました。
「砲兵山吹の塔」(野戦重砲第一連隊を指す。総裁は皇族)、「八紘一宇の塔」、「馬魂の碑」、各戦友会で建立した英霊の碑など、武運長久・天皇礼賛に通じるものばかり。
遺族の方々、住民の方々の真摯な思いを踏みにじるものです。
真壁に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってほしい場所です。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2013/05/21
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